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時代

作者: 秋葉竹




なぜか真夏の

夕刻

赤土の大きな広っぱがあって

子どもたちは

そこを

自由自在に

使って

草野球をしたり

駆け回ったり

六時になってもまだ明るいものだから

もっともっと遊びたかったんだ


鬼ごっこもしたし

『たんてい』もした

かくれんぼだけは

だだっ広いだけのほかには何もない

場所だったので

したことなかったと記憶する


するといつのまにか

どこかのだれかの母さんが

やってきて遠く遠くから

よく通るやさしい声でその子の名前を呼ぶんだ


もう

真夏の夕陽も沈みかけだから

その母さんの影が

すっごくながく

こちらに伸びているんだ


ふと

想い出す

あんな時代

夕餉の匂いがする帰り道





『遠くから

ごはんできたと呼ぶ声が

ながぁ〜い影だし帰ろう夕焼け』








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