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僕達の住む町で

公園

作者: 紙巻 吸煙

ホラーはいいよなぁ。

 群馬県太田市○○町。

 自宅で男性三人、女性二人でお酒を酌み交わし、友人達の酔いが回ってきた頃。

 夜風を浴びに散歩でも行かないか? との提案に全員が賛同。

 近くの公園まで行こう、という事になり、心地よい夜風に煽られながら間隔のあいて取り付けられた外灯に照らされた道を歩き。

 人工的な光が一切ない、月明かりだけで照らされた路地に入って行きました。

 歩き続けていくとやがて公園が見え。

 左側には地蔵、右側にはお墓となんだか物騒な物に挟まれた公園へと入っていきました。

 酔っている友人達は楽しそうにはしゃぎ周り、それを見て笑い。

 なんの気もなしに遊具がある場所とは別のグラウンドの方を見たんですよ。

 するとそこには背丈の違う影のような者がありまして。

 親子ぐらいの背丈が違うその影、小さい方がただひたすらに大きい影の近くでグルグルと、周り。

 こんな夜中に何やってんだろ? 散歩でもしに来たんかな。

 なんて思いながら目を凝らして見ると、その影には足が無いのです。

 ──えっ!?

 と、思いたまらず隣に居た友人に尋ねました。

「おい、あれ見てみろ」

「あ? どれ。 何も見えないけど?」

「何言ってんだよ! あそこに黒い影見えるだろ? 背丈の違う」

 そう言いながら指を刺そうと影の方に振り向くと、居なくなっていたのです。

 多分少し酒も入ってたし、何かの見間違えだろう、と自分に言い聞かせる事に。

 皆の酔いも冷め始めた頃。

 そろそろ家に帰るか、という話になり。

 皆で公園の出入口に向かいました。

 帰り際、徐に最後グラウンドの方を向くとまたそいつらが居たのです、背丈の違う影が。

 影はこちらを認識しているのか、手を振っていました。

 サー、と血の気が引き、直様目線を戻し何も無かった、あそこには何も居ない。

 強く頭で念じ、自宅に向かいました。

 あの親子の様な影は一体何者だったのだろう。

 一体何を待っていたのだろうか。

数ある作品の中から選んで頂きありがとうございます。

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