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負けイベント




 気が付けば、瞼の裏がオレンジ色に染まっていた。

 眩しい。

 自分を起こそうとしてくる光が鬱陶しくて、次第に眠気が霧散していく。

 薄く目を開けてみると、窓から朱色の西日が差しこんでいた。


 場所は校舎の端にある空き教室。

 市民のヒーロー部が使用している部室。


 もう放課後で、夕方だった。


「れっちゃーん? ……うぉ、やっぱここに居たか」


 ガラガラ、と音を立てて部屋に人が入ってきた。

 机に突っ伏して眠っていた僕は上体を起こし、寝ぼけ眼をこすりながら真横を向く。

 そこには見慣れた──なんだか呆れた表情をしている親友の姿があった。


「ぽっきー……?」

「お前なぁ。部室で昼寝するくらいだったら、居残りしないで早く帰った方がいいだろ」


 肩をすくめて「やれやれ」と首を横に振るアポロ。

 まるで海外映画の様なリアクションだ。


「部室にはもう誰もいねぇぞ、れっちゃん。今日は部活もなさそうだし帰ろうぜ」

「あぁ……うん、そうだね。帰ろっか、ポッキー」


 思いのほか早く意識が覚醒した僕は、机の横にかけてあったカバンを手に持って、彼の元へ駆け寄っていった。



 夢を見ていた気がする。

 内容……覚えてないや。何だったっけ。


「おい、れっちゃん」

「えっ?」


 後ろからアポロに手を引っ張られて、思わず立ち止まった。

 目の前を見てみると──赤信号だった。


「何だよボーっとして。危ないから気をつけろって」

「ごめん……」

「らしくないな。何かあったん?」

「……少し、長い夢を見ていた気がするんだ。内容は覚えてないんだけどさ」

「夢? ふーん」


 適当な相槌を打つアポロ。心底興味がなさそうだ。

 寝ぼけて事故りそうになった僕に呆れているのかもしれない。

 まぁ、どうせ夢だ。大した内容ではなかったんだろう。

 覚えてないってことはそれだけどうでもいい事だった証拠だ。印象的な夢だったら少しくらいは記憶してると思うし。


「なぁなぁ。れっちゃん」


 車通りの多い街中を闊歩していると、ふと隣にいるアポロが声を掛けてきた。


「なに?」

「いやさ、今日は部室で一人だったろ。いつもお前を囲んでるヒロインの皆はどうしたのかな~って」

「ヒロインて……そういう言い方、よくないと思うよ」

「なーに言ってんだ、この主人公モドキめ。戦いが終わった後には抱き着いてきたり、事あるごとに理由付けてお前ん家に来たりとか、弁当作ってきてお前の前で他のメンバーと味勝負したりすんのが、普通の友人関係だと思うか? お前だって本当はあの子らが自分のこと好きなのは分かってんだろ」

「それは……うぅん」

 

 ついつい答えが出ずに唸ってしまう。心当たりが無いと言えば噓になるから。

 確かに彼女らに多少なりとも好かれている自覚はある。

 それに気づかないなんて普通に考えてあり得ないだろう。鈍感とかそういうレベルの問題じゃない。それでは見て見ぬフリをしてるだけだ。


 ……こうしてアポロに直接言われなければ、そんな振る舞いをしていた可能性もありそうけど。


「で、でも、確実に僕の事が好きなわけじゃない女の子もいるよ。ほら、フウナとか」

「フウナ……えーと、確か風魔法が得意なウィンド姉妹の、妹のほうだったか。あの大人しい子だよな」


 さすが自称情報通。僕が交友関係を持っている人間のことはほとんど把握済みだな。


「何でフウナ?」

「あの子は姉であるカゼコの後を付いていってるだけなんだ。だからカゼコが僕に抱き着けばそれに続くし、逆の場合は一切干渉してこない。彼女らは双子だけど、いつも姉のカゼコの方がフウナを引っ張ってるってわけ」


 自惚れではなく冷静な分析だ。優柔不断であるがゆえにヒーロー部の少女たちに応えられないのは本当に申し訳ないが、それはそれとして彼女たちの特徴はしっかり把握している。

 

「でもれっちゃんはあの二人を、悪の組織に洗脳されてた状態から救ったんだろ。助けてくれたれっちゃんに惚れてても不思議じゃないと思うんだが」

「救ってないよ」

「え? ……ど、どゆこと?」

「フウナは洗脳されてなかったんだ。彼女には元から強力な催眠耐性があったみたいでね。……つまり、たとえカゼコ本人が操られた状態であっても、彼女はお姉さんの指示に従って行動する。幼い頃から自分にべったりで、自己肯定感や自我が薄い──ってのもカゼコから聞いたことがあるよ」

「はぇ~、難儀なモンだなぁ」



 こんな感じで夕方の道すがら、アポロが知らない情報をツラツラと並べていく。異様に口が軽いのは、それだけアポロに気を許しているからなのだろうか。


 こうして彼に何かを教えるのは珍しい事だ。

 いつもは重大な秘密を僕が黙ったままにするか、意外な情報をアポロから聞くかの二択程度しかなかったから。

 今では彼との距離感に変化が起きて、前までは出来なかった色々な話もできるようになった。喜ばしい事だ。

 一人で抱え込まず、二人で悩むことができる。


「……あれ?」


 何が──誰がきっかけでこうなったんだっけ。

 

「なんだっけ……」

「れっちゃん?」


 僕一人じゃ秘密を話す気にはならなかっただろう。そもそも彼に隠そうとしたのは僕自身なのだから。

 他の誰かに後押しをされたんじゃなかったのか。

 僕はその誰かに勇気を貰ったからこそ、アポロに全てを打ち明けた……そんな気がしてならない。

 どうしてだろう。

 頭の片隅にある靄が晴れない。


 とても大切な誰かを忘れているような──



『私を殺して』



 ──だれ、だったっけ。





 あたしコオリ・アイス! 

 今日は待ちに待ったレッカくんとのデートの日っ!


「あっ! レッカくーん!」


 噴水広場の前に彼の姿を認めた。手を振りながら近づくと、レッカ君もこちらに反応してくれた。


「ごめんね、待った?」

「さっき来たところ……って、コオリ。これ毎回やるの?」

「えへへ。レッカくんと恋人になれたのが嬉しすぎて……」

「まったく……ま、そういうところも可愛いんだけどね」


 あたしの頭を撫でるレッカくん。もうそれだけで幸せの絶頂を迎えそうだ。

 いつからだったかは覚えてないけど、レッカくんはヒーロー部の中からあたしを選んでくれた。

 一番初めにヒーロー部へ入ったあたしを──レッカくんと過ごした時間が一番長いあたしを。

 本当に、本当に嬉しい。


 これ以上はもう何もいらない。


「じゃあ行こうか、コオリ。美味しいスイーツ屋さんを知ってるんだ」

「うん! いこいこっ!」


 レッカくんさえいれば、それでいい。

 あたしの一番大切な存在が彼であるように、レッカくんにとっても一番大切な人はあたしのはずだ。

 だからあたしたち二人だけで完結している。

 他にはもう何も必要ない。

 彼が笑顔でいてくれたら、それで──



『おーす、れっちゃん』



 ……誰か、いたっけ。

 レッカくんの大切な人──あたし以外に誰かいたかな?





 グリント家の令嬢の朝は早い。

 わたくしヒカリ・グリントに、優雅に過ごす朝など存在しないのだ。


「ふっ、ふっ」

「いいペースだよヒカリ。この調子で行こう」

「は、はいっ、レッカ様!」


 今日は早朝からランニング。

 体力づくりの一環で始めたのだが、バテやすいわたくしを見かねたのか、日替わりでヒーロー部の面々がコーチをしてくれることになった。

 今回は待ちに待ったレッカ様の当番だ。

 良いところ見せますわよ~。


「流石ヒカリだね。先月よりもスピードが上がってるし、あまり息も切れてない。これなら戦闘中に一休みする必要もなくなりそうだ」

「ありがとっ、ございますっ……! ふぅっ、ふぅ」


 褒められて少し顔が熱くなった。

 こんな風に二人きりで過ごす時間は、これまであまりなかったから、本当に貴重な機会だ。この辺りでレッカ様からの好感度を一気に上げておきたい。


「あ、そうだ。放課後に時間があるなら、僕とトレーニングでもしようか」

「えぇっ!? ぜっ、ぜひとも──」


 この上ない最高のお誘いだ。頷かない理由はなかった。


「……あれ」

「ヒカリ? どうしたの」

「い、いえっ、何も……」


 しかし、なぜか足が止まってしまった。

 放課後の予定は何もなかったはずだ。せっかくレッカ様と二人きりでトレーニングできるのだから、即答すればよかったのに。


 どうして。

 何を悩んでいるのだろう──



『わかった。お茶の誘い、受ける』



 ──もっと前に、誰かと約束をしていた気がする。

 先約がいた気がする。

 とある人にお願いをして、もう一度お茶にお誘いしたいと、そう決めた時があったような気がしてならない。

 以前はわたくしが約束を無下にしてしまったから、もう一度お話をしようと思って。


 あぁ、思い出せない。

 これはきっと思い出さなければならない記憶だ。

 しっかりして、私。

 早く、早く。

 いますぐに思い出して。


 贖罪しなければならない──お話がしたかった”あの少女”の名を。





 私の名前はカゼコ・ウィンド! 妹のフウナと恋人のレッカと一緒にテーマパークに訪れたわ!


「お姉ちゃ~ん♡」

「カゼコ~♡」

「まったくもうアンタたちったら。本当に私がいないとダメね!」


 しょうがない子ね、二人とも。

 よーし、こうなったらとことん私が導いてあげるんだからっ! ついてきなさいッ!!






  

 ──視界が暗い。意識は保っているが、肉体が一ミリも動いてくれない。

 生徒会長だの、ヒーロー部の部長だの、ご大層な肩書を貰っておいてこのザマか。本当に情けない限りだ。

 うつ伏せで倒れた状態のまま、全身の力を振り絞ってなんとか瞼を開けた。

 そこには見慣れた部員たちの姿がある。


(私の見える範囲だが、少なくともレッカを含むヒーロー部の四人は眠っている……いや、眠らされたのか。強力な肉体拘束の魔法に、精神操作系の催眠術の二枚重ねをしてくる敵とは、恐れ入った)


 コクを捕縛するために悪の組織が放った切り札。

 究極人型ロボット、その名もサイボーグ。予想をはるかに上回る強さだ。


(このままでは全員拘束されて組織の本部へ連行されてしまう。動け、動け。ほんの少しだけでいい。誰か一人でも、この場から逃がすことが出来れば希望はある。動け、わたしの体──!)


 今こそ年長者の意地というものを見せるときだ、わたし。





 ……違う。


「おーい、どした音無」

「紀依、やばい。音無がずっとボーっとしている」


 この光景は、全部ウソだ。


 大きな家。

 奇麗に掃除された部屋。

 エプロンを着けて家事に勤しむ先輩。

 まるで普通の女の子のように、ソファでゲームをしながらくつろぐ衣月。


 こんなありふれた家族の様な姿の。

 その何もかもが──幻影だ。


「ごめんなさい、先輩。これは違うんです」

「えっ? お、音無……?」


 確かに彼らとの日常を望んだ。

 いつかすべてが終わって、こんな風に三人で幸せに生きていけたらいいなと、そんな願望を抱いた。

 でも、今じゃない。

 ちゃんと覚えている。

 私は何も忘れてなどいない。


「行かなきゃ」

「ちょっ、おい音無!」

「どうしたの、急に。わたしたちは、三人一緒じゃないと……」


「……ゴメンね、衣月ちゃん」


 すべてを放り投げて幸せな夢の世界に逃げるだなんて、今まで私が裏切ってきた数多の人々が許さない。

 衣月が許さない。

 あの先輩が許さない。

 なにより私自身が許せない。

 もう自分に嘘はつかないんだって、そう決めたんだから。


 起きろ、私。

 記憶が確かなら、先輩と衣月ちゃんは眠らされていない。早く助けに行かないとダメなんだよ。

 起きろ、はやく、今すぐに。


 目を覚ませ──!







 どうも。日に日にレッカと話すのが怖くなってきている弱虫こと、アポロです。


 現在はコクの姿になっていて、背中には衣月がいるこの状況を端的に言い表すと『ピンチ』以外の何物でもないわけですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。俺は死にそうです。


 もう少し正確に説明すると、俺たちは全滅しかけている。

 俺のチームとヒーロー部のメンバーを合わせた中で、俺と衣月以外の全員が眠らされてしまっている状況だ。もうマジでやばすぎておしっこ漏らしそう。


 沖縄までの道のりもあと少し、というところまで旅は順調に進んでいたのだが、その途中でスッゲェ強い敵が突然現れやがったのだ。

 なにやら悪の組織が本腰を入れて俺と衣月を捕える算段を組んだとのことで、奴らの切り札であるサイボーグとかいうロボット戦士が組織から解き放たれ、彼が俺たちを襲撃した。

 ライ会長の指示で応援に来たヒーロー部も、不思議な魔法でやられてこのザマだ。彼らが弱いんじゃなくて、この目の前にいるロボット野郎の催眠術が強すぎる。


「紀依……」

「平気だ衣月。まだまだピンチなんかじゃない」


 威勢を張る気力程度なら残っているが、ぶっちゃけ正面から戦っても勝てる気はしない。

 なぜかヤツの催眠魔法は、衣月と俺には効かなかったのだが、それを差し置いても戦闘能力に差があり過ぎるッピ。


 もう主人公みたいに覚醒して無双するしかないか。秘められた謎の力に目覚めちゃうか。

 

「排除、拘束、排除、拘束」


 明らかにあのロボットは会話が通じないため、説得も脅しもハッタリも無意味だ。

 純粋な戦闘能力だけがモノを言う少年バトル漫画みたいな展開になっちゃった。いよいよ隠された最強パワーでも覚醒させないと殺されそうだ。そんなの無さそうだけど。

 うおぉっ、なんか急に疼きだせ俺の右手。魔眼に目覚めるとかでもいいぞ!


「排除」

「えぇい、こうなったらヤケクソじゃい!」


 右手を前に構えた。この状況で使えるのは風魔法くらいしかないが、やれる事はやらないと。何もしないでぶっコロコロされるよりはマシだ。


「風まほ──」


 しかし、俺が魔法を使おうとしたその瞬間。


「──グッ? ハっ、排除、排除」

「えっ……く、クナイが飛んできて、ロボットの頭に刺さった……まさか!」


 後ろを振り向いてみると、そこにはうつ伏せの状態で険しい表情をしている、音無とライ会長の姿があった。

 なんとあの二人は自力で催眠術を乗り切って覚醒したらしい。強すぎる。主人公かな?


「はぁっ、はぁ……部長、ありがと、ございますっ……」

「ハ、はは。きみのクナイを電撃に乗せて飛ばすくらい、この状態でも出来るさ……」


 俺の味方になっても、音無とライ会長の絆は途切れてないってことかよ。羨ましくなるくらいカッコいいぜ、二人とも。


「せっ……こ、コクちゃん! 私たちのことはいいですから、ここは一旦引いてください!」

「いや、でも……」

「オトナシもわたし達もすぐに殺されることはない! 部長命令だ! いけっ!!」


 今すぐここで彼女らを助けられない歯がゆさはあれど、ここで意地を張ったら全滅だという事も理解していたため、俺は迫真の顔で叫んだライ会長に従って自分の足元に風魔法を使用した。


 ──すると、音無は真横の方向に首を向けて、再び叫んだ。



「フウナさん! フウナ先輩ッ!」



 その声が届いたであろう人物は、うつ伏せのまま”寝たフリ”をしている。

 ……あっ。でもピクッて反応したな。

 絶対に起きてるわ、アレ。

 それに気づいたライ会長が、めちゃくちゃデカい声で彼女に向かって叫んだ。


「起きているんだろフウナ! きみには催眠の耐性があったはずだ!」

「……ぐ、ぐぅ、ぐぅ。すやすや……っ」

「きみの姉を助ける為にはキミ自身の力が必要なんだ! コクと共に行ってくれ!」


 ライ会長の悲痛な叫びにも反応なし、と。

 あれは意地でも狸寝入りを決め込む体勢だな。あのフウナとかいう妹の方、よっぽどお姉ちゃんと離れたくないらしい。


「すぅ、すぅ……ぁ、あたしはいつでも、お姉ちゃんと一緒……むにゃむにゃ」

「アイツめ……」


 しょうがない。どうしてあの少女に催眠術が効かなかったのかは知らないが、ハッキリと意識があるんなら無理矢理にでも協力してもらおう。

 音無もライ会長も術にあらがってこそいるものの、基本的に怪人の技はその怪人本体を倒さなければ解除することはできない。

 本当ならあの二人のどちらかを連れていきたいところだが、あの様子じゃ戦闘は無理だ。戦えるのはそもそも術が効いてない俺とあの長い緑髪の少女だけということになる。


 ついでに俺の風魔法で浮遊させられるのも俺を含めて3人が限界だ。会長と音無に託された以上、意地でもあのシスコン女を連れて行く。


「紀依、わたしに任せて。……ほいっ」


 昨日の夕食を釣る時に使ってからそのまま背中に背負っていた釣竿を衣月が手に取り、竿部分をフウナの方にポイっと投げる。

 

「引っかかった。紀依、もう少し飛んで」

「了解」

「……えっ。うぇっ! ええぇっ!?」


 鮮やかな一本釣りでございます。お見事。


「何これェ! わぁー! お姉ちゃ〜ん!!」

「ちょっ、暴れんなコイツ……!」

「揺れる揺れる」


 なんとか持ち上げられたので、風魔法を使ってアシスト。

 見事にフウナを手元まで引き寄せることに成功した。サンキュー衣月。

 よし、落ち着いてきたしちゃんと美少女コクモードになるぞ。


「は、離してください! あたしはお姉ちゃんと一緒にいるんです! 離してー!!!」

「今こそ姉離れのとき。放っておいたらあなたのお姉さんは眠ったまま。それでもいいの?」

「でも離れたくないんですぅ! お姉ちゃんとあたしは一心同体、いつだって──ハグッ」


 わっ! 気絶した!?

 なんで……。


「うるさいから、わたしがスタンガンを使って眠らせた」

「衣月おまえ、意外と容赦ないのな……」


 釣竿だったりスタンガンだったりと、秘密道具がいっぱいな衣月えもんと厄介なシスコン女を引き連れて、死に物狂いになりながらその場を離脱していく俺たち。

 

 待ってろよ音無、みんな。

 絶対助けにいくからからな!



「……ハッ! お姉ちゃ──オゴッ♡ ………。」

「この人、うるさい」

「あと何回これやるんだろうな……」


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― 新着の感想 ―
[一言] ②負けイベント ここ何気に次の話の重要人物発表会みたいになった気がする... ――愛、友情、約束―― みたいな?はっきり言うとここから何を読み取ればいいのかわからなくて困ってます!
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