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Repeated Vampire  作者: 比那名居 詩乃
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003【お出掛けはお食事の後で】

「今日も凰華の朝ご飯は美味しいわね!」


今日も二人きりで朝食。

ナイフとフォークを持つ手を逆に覚えて使っているお嬢様。

今度外食や食事のお誘いを頂く前に直してあげないと痛い目を見るよね…。

私はお嬢様にそっと教えることに。


「お嬢様、ナイフとフォークを持つ手が逆なのですが…。」


お嬢様は、はっとした顔をして、こちらを睨みつける。そして、私の方を指さした。


「それを先に言いなさいよね!痛い目みるところだったじゃない!」


いいえ。私の前でもう痛い目見てますよお嬢様。

そういう外見の期待通りになってくれるところが私は好きですお嬢様。


お嬢様の外見といえば、口調から伝わる人には伝わってしまう、小学生高学年ぐらいの背丈。

140cmあるか、ないかではないでしょうか?

(わたくし)の身長は、170cmで、18歳女子にしては高い方ではないかな?と思っています。

私から見ればお嬢様は、とても小学生に見えます。


“年齢の割には。”


お嬢様の年齢となると私の100上なのですが、とっても小学生です。性格も。

お嬢様の年齢を知って察した方もいらっしゃると思われますが、お嬢様は一応、不老不死の身でもいらっしゃいます。

羨ましいぐらいです。


そしてもっと言うならば、お嬢様は、吸血鬼でもあります。

パッと見、吸血鬼の様な歯も羽もありませんが、それは私が特殊な魔法で見えないようにしているだけ。


この世界ではとても吸血鬼はとても恐れられていますので、一般人の方に見られないようにしているのです。

お嬢様も一般人の方も快適に過ごせるように。


しれっと私自身の紹介もしてしまいましたが、魔法が使えるという点から私が魔法使いだと考える人が多いのではないでしょうか。

半分当たりで、半分外れ、みたいな感じですね。

私は物心ついた瞬間から“魔法少女”というものになっています。魔法少女といえば、あの国民的にも色んな魔法少女が居ますね。そんな感じです。

半分外れというのは、私は使える魔法が決まっております。風属性魔法しか使うことのできません。

私はお嬢様に魔法少女と言うのがバレるのは本当に不味い事なのです。何せ、吸血鬼にとって魔法少女は敵の存在だから。


「凰華?どうしたの、体調でも悪いの?」


「い、いえ…」


私があまりにも静かすぎるのでお嬢様が心配なさったのでしょうか。それとも、単に寂しいのでしょうか。どちらにせよ、可愛いですね守りたいですね。


「ちょっと、熱でもあるんじゃない?今日ぐらい寝てたらどう?」


何故魔法少女の私にこんなに心配してくれるのでしょう。あ、魔法少女だって知らないからか。


「いえ、大丈夫です。ちょっと、今日お嬢様と何処に行こうかずっと悩んでまして…。お嬢様は、どこに行きたいですか?」


「ゲームセンターに行きたいわ!!」


まぁもともと今日は出掛けるつもりだったから良いのだけどね。ゲームセンターね、久しぶりだなぁ。


「私ついでにお嬢様の布地の取得にも行きたいのですが、良いでしょうか?」


これがもともと今日出掛ける本来の理由。


「えぇ!いいわよ、その間私はゲームセンターに居るわね」


「はい、そうしてください。」


迷子にならないといいんですけど。

と、チラッとお嬢様の方をむく。


「ちょっと!今失礼な事考えたでしょ!私ひとりでぐらい、買い物とか家事とかそういうの出来るんだからね!迷子とか1番ならないんだからね!」


「寝言は寝て言ってください」


「も〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」


そういう事言う人が一番危ないんですよお嬢様。そろそろ大人になってくださいね。


お嬢様はデザートの苺のショートケーキを食べ終えると、勢い置く椅子から飛び降りた。


「凰華!今日も二人きりで楽しみましょ!」


こちらにすごく可愛らしい顔で振り向いて、何言うかと思うと、そういう事でしたか。私の心の的に綺麗に射てしまいました…。


「そうですね。では、歯磨きしてきてくださいね」


私は今日二回目となる、お嬢様の頭を撫でて朝食のあとを片付けながら、お嬢様が部屋から出る姿をじっと見ていた。


お嬢様が部屋を出る前から凰華は嫌な予感がしていた。

なにか邪悪な気配が迫っているような感覚だった。


「今日も何も無いといいのだけども」


凰華は首にかけている緑色のペンダントをぎゅっと握って、片付けを再開していた。

あとがきです。


国民的魔法少女アニメといえば、

〇どか〇ギカとか、

カードキャプター〇くらとか、

おジャ〇女どれ〇なんかが好きです。



あ、感想なんかもお待ちしてます

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