表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/31

まとめ(最終回)

 批判的に見たら今の遺伝学を道具にした考古学は雑も良い所だろう。私以外にも問題が分かってる人がいたが、その人がお粗末で仕方ない。わたしも今何故ああいう形になってるか?納得できる部分があるから。グレーに対して多数決になってる。これに異を唱える。これが科学に対して緩すぎる。


 遺伝学は道具であって、根本の考古学は科学じゃない。進化論の適応に対する説明とものすごく似てる。進化論は適応的を語るストーリーの創造がすべてじゃないし、見事な実証データに基づいた論もきちんとある。ただ似てることは似てる。科学の王様物理学に対して、進化論は酷すぎる。仕分けの学問分類。この文系理系の未分化な学問の形態のままの部分がある。進化論も場合によっては、考古学と大差が無い説明が多い。進化論と考古学は扱う事自体が似てるのでそのせいで似てるんだと思う。


 見てきたように語る適当さ。これに両者は共通してる。


 批判的な視点に立ったから必ず異説に走るのは私は関心し無い。多数決について流されてるわけじゃない。誰もがそういう結論になってしまう。消去法のようなもの。それを無視してとにかく目立とう根性でなんだこれ?って意見を言ってみるみたいのは感心しない。理屈というのは、多数決の側に確率的には正しさがある。だが必ず当たるわけじゃない。大穴をエルためには確率の低いものにかける必要がある。


 これじゃばくち打ちじゃないか?そうなってしまう。だからハプロを軸にした考古学へのアプローチはDNAって言葉が独り歩きしたすげー適当なものになってる。DNAって使うことでこれまでとは違う科学的なものになるって期待があると思う。これは違う。これまでやってこなかったアプローチが出来るから。素人レベルの知性でもどんどん権威になれるから刺激的に見えるだけだ。根本の土台の知性はびっくりするほど雑でお粗末だ。あまりに雑で素人が突っ込めんるんだ。そして知れば知るほど、多数派側に納得できて、彼らと一緒に新しい発見でいつも外れてしまうのを体験するだろう。


 じゃ多数派が落ち着く考えになっちゃ駄目じゃないか?ならそれはどうか?と思う。それはオッズの問題に過ぎない。正しい確立は多数派にある。だが名声と言う大儲けを狙うなら異説の方が金になる。それだけの違いだ。それだけ多数派の常識に確実性がないせいだ。



 さて弥生についてだが、批判的な視点でこれだって良いのがあった。渡来で弥生的ハプロが入ってきたって常識が強い。これが何故か?骨だ。これかなり問題だ。ハプロって形質と違う。だから遺伝的変化なら今の常識どおりでそれを覆す説なんて多分間違ってる。後から正しさが証明されるだけだと見てる。


 ハプログループはそういったものを探るものじゃないんだ。混血率を探るものじゃない。ルーツを大雑把に捉えるものなんだ。例えばハプロによって、日本人のルーツはここだでおかしいのは、多数の地域にルーツがあるから、こんな馬鹿な事いっても意味が無いじゃないか?そう、日本人のルーツの1つはバイカル湖だ。こうやって言えば正しいんだ。間違いなく正しいこのうえなく的確な指摘だろう。


 何故ならバイカル湖には特殊条件があるからだ。あそこは水のおかげで内陸特有の気候にならないからだ。あそこは特別なんだ。同じような現象が、ツングース系が多い満州地区になる。高緯度に関わらずそれなりに暖かい水の影響。ただバイカル湖と違うのは寒流がやってくるための水が悪い影響もある。ただそれでも大気や土より圧倒的に水は寒暖の差を小さくする。だからバイカル湖はそれと組み合わさった豊かな生物相が発生する事で食べ物もそれなりには豊かで暮らしやすい。もちろん周りに較べて。



 これは弥生じゃなくて縄文だけど。私は逆に縄文は北方起源だという時に、反論するがこれ実は細かいだけなんだ。混血した縄文集団を北方起源だというならそうだと思う。ハプロ的にも母系は北方と見なせるぐらいN9Bが高すぎるから。ただ沖縄に行くとこれがそうでもない。


 そうなると沖縄人に高いD血統はN9Bとの関係が薄いのではないか?なら多分D系はM7が基本的な母系だと思う。これで割り切れればそれで終る。すべてのD系はN9Bを含まなかったのか?なら。これが怪しい。何故なら大半のD系は朝鮮半島から入ってきて、日本の人類の大半はかなり今と近い時期にしか人骨が出てない。これは遅かったわけじゃない。人骨が出てないんだ。だから痕跡はあるけど、ハプロ的には良く分からない。


 カムチャッカ経由。半島経由、ここを通る過程で別の集団と混血してる可能性がとても高い。縄文人は富山以外明らかになってないY系がどうなってるか?疑問になるほど、母系が地域差が大きい。沖縄においてはD系は北方じゃないと思う。だが北海道のD系はかなり怪しい。北方系と言うほど長く生活していたわけじゃないなら北方系と言って良いか?と困るんだ。


 誰かが言ったけど、ルーツとルートは違うって名言がある。何百年もかけて移動してきた時に多少は長く留まる場所もあるだろう。これをルーツと呼んで良いのか?となる。もっと突っ込むとD系は地域差も大きいしはっきりした事がいえない。C2系との混血を重視するなら、縄文人は北方系だ。間違いない。だが多くの人が日本人ってアイデンティティに求めてるのはD系じゃないのか?となる。


 日本のC2系は時期、通ってきた道、そして遺跡に残った石器からプロトツングースと言って良いだろう。これと混血したらそりゃ北方系になる。混血の証しは日本は、沖縄には少なかったC系が徐々に増えていく歴史がある。これは時間とともに混血が均等に進んだ証しなのと、あと2つほどある。遺跡は遺跡だという点。現代人の調査に較べてデータの無作為性が無く偏ってる。母集団の想定とずれてる可能性が高い。次にこれは確か歴史的にも残っていたと思う。沖縄には後の時代に鹿児島からの移住の話があるから。本土集団の色が後の時代ほど濃くなって当たり前だから。C2がその時混入した可能性が高い。C2はカムチャッカだけじゃなくて、半島経由で入ったのも想定されているから。確か北九州が高かったはずだ。


 データの問題で東北が常にこの手のデータは不足してる。同じデータじゃなくても大体東北は少ない。何故そうなるのか?詳しい事情はしらない。それもあるが東北がさほど高くなくて北海道だけC2は高い。全体的に九州が主流なのに沖縄には少ない。東海にも少ないので、ルートが2つあった可能性がある。


 関東だけ多いのはこれは関東は縄文時代から母系だけだが、すでにおかしな特異性を見せていたから。母系ハプロからだけの北方と言う断定は日本人が一番知りたいD系のルーツとはちとずれるんじゃないか?と思う。


 本土日本人にとって混血率から日本人は弥生だと見なせるので、北方起源だというのはなりたる。ただこれにあまり愉快じゃない感情を抱く人が多いのは分かってる。だからデリケートな問題として私は慎重にD系について分けて考えたいんだ。私的には本土日本人は大半弥生系遺伝子なので北方起源と言い切ってしまっても問題は無い。


 D系のハプロ割合の高さが一人歩きしてるのが問題の根源だから。あんなの偉い人の血筋が分かっただけで意味が無いんだよな…。O1B2もその可能性がある。藤原と天皇のせいじゃない?ってなってしまう。


 私は東アジア人にコーカソイド由来の遺伝子が混入してる可能性が高いと思ってるから。ハプロじゃそれが見えないと思ってて、同様にO2系が過小評価されてるんじゃないか?と見てる。


 別に嫌韓や嫌中国に迎合してるじゃない。誰だって民族の特異性をアイデンティティにしたいだろうから。特別を与えてくれるD系を軽視するような縄文人北方起源説には安易に同意できないと見てるだけ。



 弥生系がずれてしまったけど、遺伝子レベルでいつ入ってきたか?が決定できないなら安直に渡来=O系の流入とみなさない方が良い。それと言うのもこれは何度も骨で発見できなかった意外な新発見を最近見せてるからだ。骨は当てにならないじゃない。骨にもミスがあって、それがこれでかつ、ハプロは形質じゃない。ここになる。父母ともにコーカソイドと見なせるハプロでも、形質はモンゴロイドは無いとは言えない。皆が知りたいものなら骨は多分語ってくれてると思う。


 私はルーツを知りたいんだ。形質を知りたいんじゃない。ルーツを突き詰めればアフリカになる。これがD系の北方起源説の難しさになる。だからバイカル湖のような特別な場所が必要なんだ。Qでもアルタイやシベリアって広い範囲では北方がルーツだと言えると思う。インドや中東だと言うのは違ってる。


 おそらくQは2つに別れたと見てる。中東インドに残ったQ。これがウイグルのルーツになってて、アルタイで大きくなったのは、別の系統だと見てる。アルタイがモンゴロイドとコーカソイドの分岐場所と見られるけど、遺伝的には違うと思う。


 西と北のQを統括的に見るならQのルーツはおそらくインド中東のスンダランドへ向かったモンゴロイドと別れた場所だと思う。でもアメリカ先住民のルーツはと限定して言われたら、アルタイだと思う。形質について惑わせるだけのハプロに何の意味があるか?ならこれになる。


 多くの人が知りたいものなら、核DNAの全体分析を待ったほうが良いと思う。



 ネタが尽きてしまったので、これで最終回にしたい。テーマに沿った纏め方になったと思う。テーマは弥生、補助で縄文。だけど、根本的にはハプロの誤解について突っ込むのが軸だったと思うから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ