関東縄文人
はっきり言ってミトコンドリア分析は面白くない。これは逆に言えばY染色体は危険が多いって裏返しになる。Y染色体は数多くのルーツのうち数パターン以外すべて絶滅させてしまう傾向がある。日本人の起源はここだってあの断定論調はY染色体こそが起こりやすい。はっきり言うが日本人のD系統は過大評価されてる。あれは日本人のルーツを誤解させるものだ。純血主義の気持ち悪い見方だと思う。Y染色体ハプロに拘りすぎるのはレシイスト的だと思ってる。
わざと特徴的になるようにハプロを形成する。まともな視点ならなんていい加減なんだとなる。だが多くの人にはこれが嬉しくて仕方が無い。わーい大陸と半島と僕らは似てない!。はっきり言ってキモイ発想。冷静になっておかしいと考えろ。直系だけ集めたデータなんて遺伝子全体を反映してるわけないだろう。あれは遺伝の流れを追いやすくするためだけで、あれを核DNAで作るのも可能だが、その場合分かりにくいんだ。母父の片方しか伝わらないってのがすっきりして分かり易い。核DNAマーカーと違う使い方を出来るってだけで、まして形質なら核DNA以外何も分からん。
そんでもmDNAは確かにつまらんな…。考えれば分かるが、大陸の遺伝子をかき集めて混血させただけなのが半島と日本なので似てるに決まってるんだ。直系だけ取ったらやたらとDが増幅された歴史が分かったってだけなんだ…。もちろんD自体がまだあるってのがすごいけど。直系じゃないならD系由来の遺伝子が半島に多分それなりに残ってる。どーせ弥生時代の倭人のものだけど。どうやって発見するか?が想像付かないけどね。
ただこのmDNA、関東縄文だけは面白い。おいこれY染色体どうなってるんだ?ってすげー気になるごった煮のハプロ集団になってる。関東でそこら中から人間が集まった何か?があった。これは外来の大陸遺伝子が入ってるに違いないと見てる。
日本人のキーと成るハプロはD4になる。これが縄文じゃあまり無い。だが関東だけはこれがある。これが弥生遺伝子=Oとセットになったハプロに成る。北方よりの中緯度。A~Dが北方ハプロでDが中緯度で特に中国の地域の住民に多い。これこそがmDNA版弥生遺伝子になる。
今回の話しは、多分過去最高で遺骨が出た富山の遺跡=核DNA分析された唯一の縄文遺骨。この対応するmDNAについて。D4が無いんだこれ。だからY染色体も分析されたら多分DとCだと見てる。
1も2もO系が入り込んだ弥生って時代の区切りは違うと思ってる。あれは大量渡来に囚われすぎてる。正確には稲作だが、それを絶対視してセットにする考えが主流になってる。この遺跡が紀元前5000年ぐらい。弥生の時期までかなり空白の時間がある。しかも関東ではD4が入り込んだ形跡がある。OのY染色体が小規模だがもっと前から入ってるんじゃないか?と見てる。
私達は骨の形状とmDNAのデータから勝手にY染色体を弥生時代からって決め付けてるんだ。私はこれをすごく疑ってる。なおかつmDNAに大して関東縄文はY染色体は他の地区と違う疑う点がある。私は形質とハプロは別だってのを数多く見て来たので骨の分析を疑ってるんだ。




