クエストに出発3
「お、お前は!」
「誰だっけ?」
クラスメイトの顔は覚えてるけど名前がわからないってあるよね?多分、そんな状況にひろしは陥っていた。
「え?ひろしくん私の名前覚えてないの?」
「う~ん、思い出せないな」
「ひろしくんは酷い人だねクラスメイトの名前忘れるなんて」
ひろしは思った仕方ないだろう、今までほとんど女子と関わってこなかったんだから、大体学校ではスマホを触ってゲームしたり寝たりゲームしたりの繰り返しでほとんど友達もいなかったしどこの世界にもいる ぼっち というヤツなんだから。
「私は船水みどりだよちゃんと覚えておいて、あと聞きたいことがいくつかあるんですけど」
「おっと、その前にその…船水さんに聞きたいんだけどどうやってこの世界にきたの?」
「うーん、分からない、最初は家に帰ろうとしててそしてなんか穴に落ちてそこから覚えてない」
「まじかぁ…」
船水みどりさんこの人は確か学校の彼女にしたいランキング3位に入るぐらいの美人で頭がいいという僕には高嶺の花のような人だけど少しだけパニックになりやすい人という感じかなそんな彼女がここにいるということは…この異世界で船水さんとふたりきりということか…ウッヒョォォォォォオ!ありがとう神様!。
そして船水さんが話しかけてきた。
「ところでここはどこ?そしてなんで貴方がいるの?あとさっきの化け物は何?」
「そんな一気に聞かれても僕もちょっと前に来たばっかりなんだけど…」
「そうなんですか?あんな石の剣を振り下ろしたりしてるから5日ぐらい前からいたのかと」
「あぁーあれはたまたまだっただけなんだけどねまずここは何処かと言う質問だったね。ここは多分自分達の居た世界とはまた別の世界、いわゆる異世界って所かな?」
「異世界…ですか」
「うん…異世界…あ!!」
「どうしたんですか?大きな声を出してビックリするじゃないですか。」
「元の世界にゲームを忘れた…」
「なんだ、そんな事ですか。」
「そんな事とはなんだ!あれは…あれは僕のエネルギーなんだ、生きがいなんだぁ!」
「くっそぉ、こうなったらさっさと魔王倒して元の世界に戻るんだ!」
「魔王?そんなものが居るんですか?この世界には。」
「うん、いるらしいよ」
「それを倒せば元の世界に帰れるんですね?」
「うーん、どうだろ多分帰れるんじゃない?」
「え?確証は無いんですか?」
「無いね、うん」
「そんな…うぅ」
「ああああ、大丈夫だよ!大丈夫!きっと帰れるから!ほら、そんな泣きそうな顔しないでよ、僕が泣かしたみたいじゃないか!」
「はい…ごめんなさい」
と、こんな感じで船水みどりさんが仲間に加わったけれどまだ船水さんは冒険者になっていないからまた村に戻らないと行けないのか…あと宿を取るために金集めしないと行けないのかとさらにひろしに負担がかかる結果になった。
そしてひろしにはまたゲームをしたりアニメを見たりするグダグダとした日常に戻るために魔王退治に燃えるのであった。