1-1 目覚め
記念すべき一作品目です。お世辞にも良いとは言えない文章力ですが優しい目で見てくださえば幸いです。
{改}1/30に見やすいように変更しました。
俺は今、非常に落ち込んでいる。
事の顛末は冒険者ギルドに来て能力を検査したことまで遡る。いやこの世界に来たことまで遡るだろう。
「いててて、ん?、どこだここ」
「あっ、ようやく起きましたか」
声がするがどこを見ても声の主がいない、見渡す限り草原が広がっている。
「誰だ?」
「そういえば自己紹介していませんでしたね、私はこの世界で神をしています。」
この世界?神?、明らかにおかしい事を言っているのだがどういうことだ
「あなた今失礼な事を考えていましたね。まぁいいです、まずはっきりと言いますがここはあなたの知る場所ではありません」
どういうことだ、俺はさっきまで…さっきまで何をしていたというんだ?いやそれ以前に俺は誰だ、名前が出てこない。これが記憶喪失なのか?。
「何故俺自身の記憶が抜け落ちているんだ」
「それはすいません、何やら向こうで転生するときに何故かこっちの世界に引っ張られたようです、恐らくそれが原因でしょう」
何でも転生するときに何かトラブルがあったらしくそれで俺はこっちの世界に転生し記憶が抜け落ちたらしい、因みに記憶が戻ることはないとのこと。
…どうしてこうなった…。
「そのままあなたを放って置くわけにもいかず私が尻拭いをしているわけです、お分かりいただけましたか?」
「あ、あぁ分かった」
さて説明に納得したくない部分はあったがとりあえず分かったがこれからどうしたものか。
「それについてはまず冒険者ギルドへ登録して生活する事を勧めますよ」
…こいつ俺の思ったことを言いやがった。しかし冒険者ギルドねぇ。
「名前とかはどうするんだ?」
「うーん、じゃあケイタでいいんじゃないですか」
「えらく日本人な名前が出てきたな、因みに理由は?」
「なんとなくっ!」
自由な神様もいたものだ、まぁなんにせよ名前の問題は解決した。がこれからどこに行ったものか。
「向こうの森を抜けると町があります、規模はそれほどでもありませんが初めはそこで過ごして情報を集めるなりすればいいと思いますよ」
「森か、なんか出てくるんじゃないか?」
「察しが良いですねえ、魔物なんかも出ますけどそんなに強いのはいませんよ、それにそれほど距離があるわけでもありませんしね」
「なるほど分かった、世話になったな」
「あぁ、それからそこの宿屋で一泊できるくらいのお金をポケットに入れているので先にギルドに行ってくださいね」
言い終わると同時に何かの気配が消えた。まぁそんなことはいいだろう、まずは町についてからだ。
「すいませーん」
「はーい、今行きますので少々お待ちください」
言うが早いか二十秒とたたずに来た。
「はい、冒険者ギルドへようこそ。私はリーナといいます、よろしくお願いします。」
「俺はケイタだ、ギルドの登録と能力の検査に来た」
「ケイタさんですね、能力の検査を先にしますので少々お待ちください」
しばらくすると水晶玉のような物を持ってきた。
「お待たせしました、ではこれに手を乗せてください」
言われたように手を乗せる。リーナの手にはカードが握られているあたりあれがギルドカードというやつになるのだろう。
しばらくすると水晶玉が青色に変色してきた、しかしそれにあわせてリーナの顔が険しくなっていく。何故だ?。
「えーっと、問題はありませんがその、えぇーっと」
「なんだ何か問題でもあったか?」
「その、職業としての適正は魔物使いなんですが…」
魔物使いか、頭数の問題は解消できそうだがリーナの様子が明らかにおかしい。
「とりあえず見てくださいっ」
それを見た俺は思わず絶句した。これが問題の能力である。
名前 ケイタ
ランク G
職業 魔物使い
レベル 1
体力 15
魔力 15
筋力 5
俊敏力 5
持久力 5
知力 5
器用さ 5
スキル 魔物使い 軍団指揮 教授
魔物使い{空き1}
魔物を自分の支配下に置く、ただし本人の同意が条件となる
軍団指揮{0}
自分の支配下にあるものに指示を滞りなく直接出せる、また支配下にある者の数に応じて最大数が増える
教授
自分の知識の中から支配下にある者に教授できる、知識さえあれば自分が出来なくても可、ただし自分に使うことが出来ない
…なにこれ、魔物使いって数匹くらい率いているものじゃないの?しかも能力が軒並み低い。スライムにも勝てる気がしない。
…どうすりゃいいんだ
「…oh」
「なんというか、ご愁傷さまです」
魔物使いが一匹で軍団指揮が実質一匹で教授できるのも一匹で見事なくらいかみ合ってない、俺の運の悪さもここまでくるとむしろすがすがしい。ってか軍団指揮これパーティーより規模が少ないってどういうことだ。
「とりあえず何とか頑張ってみます…はい…」
そうして今に至る、そういえばランクの説明がなかったな、まぁいいか、今はそれどころではない。
落ち込みながらも宿屋にたどり着く、緑の宿という名前の宿だ。なんというかすげえ安直な名前だが気にしない。
「…すいませーん」
「いらっしゃい」
すぐに宿屋の主人が返事をした、随分早いな。
「一泊していくかい、それとも休んでいくかい?」
「一泊でお願いします」
「まいどー銅貨五枚になるよ」
この辺りでの通貨は銅貨五十枚で大銅貨一枚、大銅貨五十枚で銀貨一枚、銀貨五十枚で大銀貨一枚、大銀貨五十枚で金貨一枚、金貨五十枚で大金貨一枚となっている。因みに銅貨でのやり取りより安価なものは物々交換が主流らしい。
まぁなんにせよ宿は確保出来た、明日から戦闘なんかもあるだろうし早く寝ようと思う。
これから俺はどうなるんだろうな、いや、それ以前に生きていけるのだろうか。そんな疑問を抱きながら気が付いたら眠っていた。
どうでしたか、因みにこの世界、並びに大陸等の名前が決まっていません、全然イメージが付きません。一時間程画面とにらめっこしていましたが諦めました。
どなたかこんな名前が良いというお方がおりましたら是非お願いします。