表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
89/171

根無草。

ふらふらと

右へ左へ


ぶらぶらと

上へ下へ


赴くままに

水の流れに身を任せ

ふらふらと

ぶらぶらと


味方になり

敵になり

ある時は無関心

いつの間にか敵対心


川に落ちた枯葉のように

右へ左へ移動して

上へ下へと一喜一憂

加速して減速して


岩に当たれども

衝撃は少ない


いずれ海に出る

湖かもしれない


いずれ大きな所に出て

大きな流れもなく

自分で動くこともなく


ただ根無草


浮かんで沈んで

水に飲まれて

いつしか腐り消える


人の世の根無草


羽化んで死ずんで

自らに飲まれて

いつしか消えゆく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ