表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
87/171

断末魔。

世界の断末魔を聞いた

昨日今日の話ではない


昔々の声だ

昔々から今まで

叫び続けている声だ


断末魔が響く

それでも世界は

とどまることを知らない

僕たちを乗せて

ゆっくりと回る


僕は聞いた

世界の断末魔を


皆は聞こえない

世界の断末魔なんて


理不尽の応酬と

不平等の地面に

不条理の雨


劣悪という地面に

悪意という種を置き

煽情という水をまく


理不尽に対する断末魔だ

不平等に対する断末魔だ

不条理に対する断末魔だ


世界の叫び

皆は聞こえない


たった一つの

とても大きな

死に際の言葉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ