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調和。
不穏分子のいない場所
全てが肯定されて
不公平のない場所
そんな世界こそが
僕にとっての調和だ
逆に言うと
僕にとっての調和は
不可能的意味合いが強い
無理な世界
それを望む
ありもしない幻想
あるわけがない理想郷
調和する世界
あってほしいと望む
不穏分子は排除され
否定という概念はなく
不平なく皆平等である
希望論の理想郷
机上の空論にも
値しない妄想
それを願うことすら
許されないのですか
そう乞うことすら
叶わないのですか
そう語ることは
批判されるべき
ことなのですか




