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悪夢。
狂った言動
傷ついた心
歪んだ世界
果てしなく続く
自我が作る迷路
上下左右の重力なんて
お構いなしに
そんな悪夢を
そんな悪夢の
真っ只中で
突っ立っていた
延々と廻る螺旋階段
永遠に時を刻む黒時計
点々と浮かぶ土地のようなもの
止まることを知らない
周りの動き
悪夢の中だった
酷い世界だった
近くにあったものは
遠くにいつの間にか行ってしまい
遠くにあったものは
より遠くに行ってしまった
届かない
叫び
目が覚めて
深く安堵する
夢だった
悪夢だった
疲れてるのかな




