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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
47/171

別れ。

永遠の別れ

もう会えないこと

それを知ったのは数年前

それを実感したのが数日前


言いようもない喪失感と

次々に溢れる涙


前が見えなくなって

視界が歪むようにぼやけて

目が痛くなった


左手を握りしめて

歯を割れそうなくらい軋ませて

声を殺した


泣くんじゃない

笑い飛ばしてやろうぜ

あの人のことだ

あっちでも馬鹿騒ぎするだろう


考えとは裏腹に

反比例するように涙は出る


一度崩れた壁は

容易には直せない


出会いと別れ

たった十四年の間だったけど

最後に少しだけ

言い忘れたことがある


手紙の最後の一文だ

見てくれなかっただろうから

代わりに言ってやるよ


『お疲れ様』


それと


『行ってらっしゃい』

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