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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
44/171

鈍色。

『絶望』よりいい言い方はなかったのだろうかと反省。

鈍色の感情

ある日生まれた感情だ


先は鋭いように見えて

実は何も切れない

錆びついたカッターの方が

よく切れるだろう


黒い絶望的な感情

白い偽善的な感情


混ざったグレー


灰色の感情

絶望と偽善の混合


その感情が

攻撃的になった

鈍色の感情


しかし

何も攻撃できない

攻撃的な感情


絶望的で

偽善者の

攻撃的な感情


誰も切ることのできない

誰も責めることのできない


絶望の淵にいる僕の

偽善者面した僕の


鈍色の感情


鈍色の感情は

刃の潰れたカッターよりも

使い物にならない感情だ

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