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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
43/171

届かない。

どれだけ歩いても

どれだけ走っても

君には手が届かない


数歩先にいると思ったら

数百歩先にいる時もある


どれだけ走っても

この右手は届かない

届いたことがないんだ


君が困難に立ち向かう

僕も必然的にそうなる


けれど


その困難にかける時間が違うんだ

君は数時間

僕は数十時間


それだけの差が

君との間にはあるんだ


昔一緒に歩いた道

いつからこんな風に

なってしまったんだろう


同じペース

同じ速さ


今でもそうしたいと思うけど

同時にそれは無理だと悟るんだ


僕はせめて

先を行く君に追いつきたいと


手を伸ばし

脚を動かし


前に進むけど


君にどれだけ手を伸ばしても

全く届かないよ

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