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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
29/171

好きなこと。

こじつけに近いエッセイ。

好きなことで負けた

完全に負けた


たかが文芸でしょ

爪弾きの戯言でしょ


されど


僕にとっては

たった一つの誇れること


それしか

誇れるものはないんだ


故に


負けるのが

とても辛い


負けたのが

とても立ち直れない


人生は七転び八起き

そんな風に語って

そんな風に騙ってくれるな


同年代の男子に問う


運動もできないひきこもりが

唯一の誇りである

趣味で負けたという感情を


圧倒的少数派で

一人馬鹿にされ

細々と続けていくこの辛さを


知っているか


同年代の女子に問う


異端者の男子が

女子との執筆ジャンルが違い好みが分かれ

時々につまらないと言われることを


大人数で群れて

一人どこか疎外感を感じながら

ひたすらに紙に向き合うこの辛さを


知っているか


好きなことでも勝てない

誇れることは誇れない


何をする気も起きなくなった

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