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自己否定。
防衛本能のそれは
逃げろ逃げろと囁いて
無意識に甘い森の中
現実逃避と紙一重
ここは暗くて甘い森の中
思考の森は深く深く
自己否定を刻んだ旗掲げ
これが俺の戦いだと
信じていたのに
森は暗いのに
甘く明るい色をして
戦う俺を嘲笑い
逃げ道に通そうとしてくる
木々は左右に避けていき
無意識の震えは雨と共に
最初から俺は戦ってないんだ
俺は自分を否定して
傷つかないように
最初から俺は逃げていたんだ
自己否定の森で右往左往
感情の渦に四苦八苦
逃げ道を計算していたんだろ
無意識でも罪だ
そうだろう
弱い俺