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泣いたところで。
何か最近、ふとした瞬間に無気力感が溢れてきます……。
泣いたところで
どうにかなるわけではない
泣いたところで
誰か助けてくれるわけでもない
一日中泣いていても
誰も何も
進歩することはない
一週間泣いていても
誰も何も
理解してはくれない
一年中泣いていても
誰も何も
手を差し伸べることはない
透明の血で
枕を濡らしても
何にもならない
透明の血で
抗議しても
何にもならない
生まれるのは
虚無感と
情けなさだけ
泣いたところで
誰も何も
分かってくれやしない
だから
本当に泣く時は
生まれた時と
親が死んだ時だけだ