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最底辺。
どん底という表現が似合うほど
僕という人はそこにいて
僕が一人いることで
最底辺の座は埋まっている
曲げようとしない信念と
一人誓った言葉たち
ペンを握り書き記す
僕が何を思ったか
彼らに何が言いたいか
伝わらないのは重々承知
それでも止めずに右往左往
いつでもいつまでも五里霧中
彼らは一度も
僕を見なかった
目線の高さと位置の低さを
身長の差など元からなくて
紙を投げても届かない
彼らは拾いもしない
都合の良さは一人前
世渡りの上手さも一人前
彼らと僕の違う点
ただ才能の違いと
生まれの違い
それだけだった