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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第二部(連載開始)
156/171

崖。

テスト前の気分。

崖を掴む手をもって

命綱なんてものはなく

片手ただ一本


馬鹿に重い自分と

馬鹿に背負いこんだ

人生の重さを支える


その手は既に離れそうで

今すぐにでも離したく思っている


登ろうとしていたんだと思う

何があるのかも知らないのに

知りたいという

人間の好奇心に負けて


今すぐにでも手を離してしまいそうだ

今すぐにでも死んでしまいそうだ


登るのは辛いが

落下するのは楽だ


何もしなければいいだけだ

何もしなくていいのだ


手を離したがっている

登るのを諦めている

未来を捨てようとしている

中途半端にぶら下がっていれば

まだ登れるかもしれないのに

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