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無学。
ここでいう『無学』は、理解する気のない人のことを指します。
最初から彼らは
何かを学ぼうとしてはいないのだ
他人を見ていない彼らの
網膜に映っているのは
きっとありもしない現実と
非日常の自分の立ち位置
都合のいい解釈と
楽な生き方だろうか
現状を見て欲しいのだ
元から見ている観ていると
言われても分からない
ならば考えろと
結局彼らは『読もうと』しない
彼らは世界という小説を
読み解く気がないのだ
現実は現実と見ることができず
非現実を幻想と知らずに
日々をのうのうと生きていく
無学ならば幸せな人生を
有学ならば不幸な人生を
目をつむっていたいか
目を開いていたいかの違いだ