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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第二部(連載開始)
150/171

今。

闇を濃縮したような世界に

水が一粒滴り落ちて

広がる波紋に僕がいて

消えゆく波紋に君がいた


草木も死にゆく秋の夜に

芽吹く感情は知れていた


誰も彼も変わらないんだ

平行線の話であって

僕は垂直線を望む


穿たれた穴は深く

抉られた傷口は腐る


嫌うこの世は煩くて

喧騒の中独りぼっち


誰も彼も気に留めない

直線上の話であって

延々と続く渡り廊下


誰を待っているんだろう

持っているものを捨て去って

両手に乗せた闇よ


終わりを望み

始まりを拒んでいる

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