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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第二部(連載開始)
149/171

不終。

終わらず続く紙

擦り切れた指皮と

インクの切れた万年筆


次で何本目だろう

次で何冊目だろう


あと何十本だろう

あと何十冊だろう


終わりが見えない

漠然とただ進んでいる

どうしても先が見えない

足をとめようとしてしまう


インクが切れる

カートリッジを交換して

新しいインクを出す


いつ終わるか分からない

ただ機械的にやっているだけ

最初の目的は忘れてしまった


万年筆は紙の上を走り

ただ見えぬ先へと走る

終わりがいつ来るのかと

訊く勇気もなく走る

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