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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
136/171

最後。

最後を括るは道化の笑い

甲高い声が一つだけ


観客もいない観客席と

剥げたセットの舞台裏

僕が立つと照明が消えて

辺りがしんと静まり返る


誰もいないのにクルクル回る

回って回って廻り始めて

一人で笑って一人で満足


観客の声は一つもないのに

自分の声がただ一つ


虚しく歌うは道化の本音

それでも道化は笑い続け

醜く涙を流し始める


その場でとまることもなく

歯車のように廻り廻り

目が回っても

笑えなくなっても


クルクルクルクル

狂ったようにクルクルと


今宵の舞台はただ一人のため

手足が動かなくなったとしても

笑い続けるただの狂人


手足がもげて人形のよう

それでも道化はやめられず

夜空を仰いで笑ってしまう


目尻を通る涙が一つ

道化の叫びの象徴でした


夜に浮かぶ月が一つ

ただその道化を

笑ってた

いちおう最終回として納めましたが、いつの間にか更新されているかもしれません。

またこの作品を続けようとするとき、また会いましょう。

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