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自己意識。
飽いた世界を見ながら
生き急ぎ死に急ぎ
烏合の衆を横目に見ながら
得るもののない宴をして
終わりには誰もいなくなる
搔きむしる頭
気にする視線
苦しみもがいて
欠落した何かを埋めようと
ここではないどこかへと歩き出す
叫ぼうとしてみる
四肢を振り回してみる
「好きなようにさせてくれ」
切実に口にする言葉
それでも君に言葉は刺さらず
たまに空を見上げて
地中の音を聞いて
掴むことができない雲に
手を精いっぱい伸ばしてみる
届かないなぁと一言