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豪炎。
明るく在ればこそ
其は辺りを照らすであろう
ものを燃やしてこそ
其は辺りを飲み込むであろう
自然界に於いて
炎を使うものは
人間のみであり
又人間以外は居らず
悲しきことなり
炎を扱えるのは人間のみ
だが炎のように
周りを真の意味で
照らせるものは居らず
明るく在ろうが
照らすことはできず
炎が光であれば
照らされぬものは闇なり
面白ければ照らせれるのか
笑わせれば照らせれるのか
楽しければ
可笑しければ
最底辺には届く光は
未だ在らず