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重み。
言葉の重みは
さて何キログラムかな
僕から言えば
一キロもない
更に言えば
一グラムもない
重みはないし
ただ空気のように軽く
ふわふわとその辺を
漂うだけの言葉だろう
革命を起こしたのは
伝えたいことがあったから
人々に説教する者は
周りを見て欲しかったから
自分の思想を言う者は
それが正しいと言って欲しかったから
だけど
聞く側はみんな
たった一言で終わらせてしまう
上っ面の対応
誠実な言葉の裏
本当は一切共感していない
だから言葉に重みはない
文字にも重みはない
本人にしかその言葉は
意味を成さない