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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
106/171

足音。

ひたひたと

暗闇から

何かの音がする


手探りで歩く後ろ

誰かの気配が常にある


しかしその人は

僕の肩に手を置かない

近づこうとしないし

声をかけようともしない


けれど確実に

後ろに誰かいる


僕が振り向くと

暗闇に紛れる


そして誰もいないように

自然と見えてしまう


それがいつしか油断になって

後ろには誰もいないと思って


目の先に光が見えた瞬間

一番だと信じてやまないその瞬間


抜かされる

手柄を持って行かれる


後ろの足音

暗闇に紛れる

粘着質な足音

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