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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
104/171

注ぐ。

静かに注いだ液体

液体をとどめるティーカップ


静かな波紋が

ゆらりゆらりと

影を揺らす


波はやがてカップの淵に

反射して小さな波が

中心へ向かう


波は動き

端までくると

流れに逆らい始める


注いだ液体を飲む

それに映る自分の酷い顔

見るに耐えなくて

カップを落としてしまった


液体は地面に溢れ

広く広く手を伸ばし

厚さ1mm以下の薄さで

表面積を広げていく


酷い顔の自分と

手を伸ばす液体


割れた破片を拾う

指を切り血が溢れる

影を揺らす液体だった

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