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エッセイ集/『鬱』系集  作者: 東雲 流水
第一部(一回目の完結)
103/171

世界観。

天井=日常。

右手=自分。

燃える火=他人からの否定。

水=現実逃避。


こんな感じの妄想です。

目を開けると天井が見えて

天井を掴もうと手を伸ばして

瞬間右手は焼け落ちた


左手で右手を押さえて

寝床の上でのたうち回り

息をしようと口を開く


右手の焦熱は消えず

熱を辺りに撒き散らす

我武者羅に振ってみようとするが

肩の関節が動かない


布団を跳ね除け

燃える右手で扉を開けて

慌ただしく洗面所へ


大量の水で火を消そうと

躍起になって頬は蒸気する

しかし火は消えず

その火力を強くする


叫び声の間に異臭

肉の焼ける匂い

換気扇を回そうとスイッチを叩く


ふと見た隣の扉

風呂場の扉を蹴破って

冷水を頭から被る


右手から立ち登る煙と

剥き出しになった筋肉と骨で

日常を失った

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