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世界観。
天井=日常。
右手=自分。
燃える火=他人からの否定。
水=現実逃避。
こんな感じの妄想です。
目を開けると天井が見えて
天井を掴もうと手を伸ばして
瞬間右手は焼け落ちた
左手で右手を押さえて
寝床の上でのたうち回り
息をしようと口を開く
右手の焦熱は消えず
熱を辺りに撒き散らす
我武者羅に振ってみようとするが
肩の関節が動かない
布団を跳ね除け
燃える右手で扉を開けて
慌ただしく洗面所へ
大量の水で火を消そうと
躍起になって頬は蒸気する
しかし火は消えず
その火力を強くする
叫び声の間に異臭
肉の焼ける匂い
換気扇を回そうとスイッチを叩く
ふと見た隣の扉
風呂場の扉を蹴破って
冷水を頭から被る
右手から立ち登る煙と
剥き出しになった筋肉と骨で
日常を失った