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赤毛のアンコ!  作者: @
12/15

test

久しぶりに小説書きました。なんかキャラとか文章がぐだってますねぇ。これから定期的に更新できる気がします。

さてと、お久しぶりです。アンコです。ここまで一気見したという方なぜお久しぶりなのかと言うと…まあ、前の投稿日時とこれの投稿日時を見比べて見てください。


梅雨に入ってこれが明けたら夏ということですっかり夏の雰囲気が教室を埋めていた。これだからウェーイ系の奴らはすぐ夏を意識する。

ん?そんな私は夏を意識していないのかって?そんなの意識するわけがないじゃないか。夏なんてまだまだ遠い話。それよりも私にはもっと重大なことがある。それは…定期試験だ!

そう!この時期といえば三学期制の学校なら中間テストがある時期なのだ。こんな話題を出すからにはもちろん私達の学校は三学期制。

私はこう見えても勉強にはそれなりの自信がある。まあ、ぶっちゃけて言えば運動も出来て勉強もできる私は完璧超人アンコDXなのだ。

まあ、そんなことはどうでも良くて、なぜこんなに私が定期試験にこだわっているのかと言うと…学生としての本分を果たす以外に事情がある。時は数日前に戻る。


〜数日前〜


「よーぅ、アンコ部活の時間だ。活動しようぜ」


HRが終わるなりわざわざ遠い席から私のいる窓際の席まで歩いてきた金髪少年新生が私に話しかけてきた。


「あんたっていつも人生楽しそうでいいわよね」


「楽しくない人生なんて死んでるも同然だ。人が生きるって書くのに死んでどうするよ」


「いや、意味わからないし。てか、部活って今日からテスト一週間前だから全面禁止じゃないの」


「え…そうなのか?」


どうやら知らなかったらしい。HRの担任の話くらい聞いてないのか。私もたまたま聞いてただけだけどさ。


「テストの日くらいちゃんと把握しときなさいよね」


「テストの日くらい覚えてるわ!クッソテストの前は部活動が出来ないとかどうなってんだこの学校は。廃校にしてやる!」


「廃校にしたら部活どこですんのよ。大体テストの前にはテスト勉強に集中するって当たり前でしょ」


と天才少女アンコちゃんは言う。


「えーだって俺部活あってもテストでいい点とれるし」


と馬鹿新生は言う。まあ、高校行ったら何人かは中学時代のレベルと勘違いして授業さえそれなりに聞いていれば大丈夫みたいに思う奴っているよね。だが、私は知っている。中学と高校では圧倒的にレベルが違うのだと。さらに言うとここはそれなりの進学校。そんな甘々な考えで生き残れるほど甘い世界ではない。人生が人が生きると書くと新生が言うなら私は人生なんて捨ててやる。私が歩むのは茨の道。まずはその足掛かりたる中間テストを制することしか頭にないのだ。そして、皆から『アンコちゃんすごーい』などと言われ一気にクラスの中心に立ってやるのだ。ふふふ…。いかん涎が。

まあ、そういうことで私はこの定期テストは本気で挑もうと思っている。だが、同じ部活のよしみだ。一つ私が世間の厳しさと言うものを新生に教えてあげよう。そしてテスト前にはちゃんと部活は休みにするようにしよう。こいつ今回はちゃんと部活をおやすみにしても次回からは何をするかわからないからね。


「ねえ、新生そこまでの自身があるなら私とテストの点数で勝負しない?」


そう私がとった手段とはテストの点数勝負。普通の人ならよくやるあれだ。ちなみに私はこれが始めてである。理由は聞かないでね。


「ほぉ、アンコも偉くなったもんだなぁ。俺に勝負を挑もうとは。いいだろうその勝負乗った!返り討ちにあって泣いて喚いて俺の奴隷となるがいい」


「負けても絶対泣かないし喚かないし奴隷にもならないわ。むしろあんたなんかに負ける気がしないわ」


「ほぉ言うじゃねえか」


二人の後ろからはもはやなんか分からない異形の化け物が見える。耳をすませばゴゴゴゴという謎の効果音が聞こえてきそうだ。


「あなたは私のテスト戦闘力を知っているの?」


私は余裕の表情で言った。


「フン、お前のテスト戦闘力なんて全然知らないが三万くらいだろう」


「うん…多分そんくらい」


「あ、対抗しないのね」


こうして私と新生の戦いが始まったのだった。




〜現在〜


と、まあこんなことがありまして私はいつも以上に気合が入っているのだ。

しかし、新生の成績がどのくらいのものか把握できていないのは不安材料の一つだ。漫画やアニメでは天才キャラがさらっと100点をかっさらっていったりするもんだが、ここは現実というのは新生には当てはまらない。マジでさらっと高得点叩き出しそうなんだよなぁ。


「まあ、一位取れば関係ないでしょ」


私はそっと呟く。絶対勝ってやる!


さて、そう心の中でつぶやいてみたものの私は登校時間が三時間という謎に移動が多忙な女子高生だ。さらに言うと乗り物酔いが激しくて勉強熱心な学生に良くある電車の中で単語帳なんかを開いて隙間時間を利用して勉強するなんてことをしたら気分が悪くなり、学校にいくどころの話じゃなくなってしまう。


だが、こんな風にテスト前の期間他の人より勉強時間が取れなくなるのは想定済みだ。

そこで私がテストでいい点取るためにやったことは二つある。

一つ目は学校に行かない休日の過ごし方だ。学校のある平日はただでさえ移動に時間がかかるのに授業を受けてからそのあとあのハチャメチャな部活動だ。なので平日の勉強はほどほどにして休日に一週間分の勉強の復習をするのだ。私は普通の女子高生と比較して悲しいことに圧倒的に休日に友人と遊びに行くということが少ないからできる芸当だ。…決してゼロというわけじゃないからね。一回!一回だけ桐島と遊んだ。あの時は遊園地に行って遊び尽くしたのだ。ホント全てのアトラクションに乗れるなんて思わなかったよ。なんてったって貸切だもん。桐島は『お友達として当然のことをしただけですわ』とか言ってたけど最近のお友達はそこまで進んでいるのかね。

さて、私の休日の話…もとい休日の勉強についてはこの辺にして二つ目の事柄だ。

これは単純に徹夜で勉強するという作戦だ。なんだ普通じゃないかとバカにしたい気持ちもあるだろうけど最後まで聞いて欲しい。

しつこいようだけど私の登校時間は三時間もある。この三時間を何か有効に活用できないかと考えたところ行き着いた答えは睡眠だ。つまり夜まで勉強をがんばって電車の中でぐっすり寝るという作戦だ。私が乗る電車は幸いなことに2時間半ローカル線に揺られあとは乗り換えて学校まで直行なのでこの2時間半を全部睡眠に当てる。こうすることにより勉強の効率もアップするというわけだ。

問題は乗り換えの時に寝過ごすということだが…まあ、大丈夫だろう。バイブレーションで目覚ましかけとけばいけるはず…。


この二つの作戦をもってテストでいい点を取る。そう決心したアンコだった。



さて、テスト勉強期間も何のイベントもなく終わり。(誰も勉強会しようなんて誘ってこなかった)とうとうテストの時がやってきた。私はこの時のために完璧な調整を仕上げ万全の状態でテストに臨む。

テストの科目は現代文、古文、数学I、数学A、科学、日本史A、英語I、オーラルコミニケーションの8科目だ。これが多いのか少ないのかわからないが中学生の時よりもはるかに多いのは明らかだ。私は国語と英語が得意で日本史が少し苦手だ。まあ、誰にでも得意不得意はあるよね。

さぁて、新生の方は何やってるかな。あと数分でテストが始まるけど…。おお、ちゃんと勉強やってる。これは難敵かもしれないぞ。

私はその新生を見習って教科書などを見直す。


「では、テスト用紙を配るので机の上は筆記用具だけにしてください。カンニングしたら退学より恐ろしいことがあるからね〜ポケットの中にあるラブレターも焼却することをお勧めするよ。俺だってぇラブレターもらって青春したかったよぉぉぉぉ!!」


先生が前に来たので私は教科書などを教室の外に出して自分の席で待機する。てか、最後らへん私情半端ないよね。よく見たらうちの担任だし…。

ちなみに最初の教科は国語だ。高校生活最初のテストで得意科目が来るのは嬉しい。これで勢いをつけよう。


「はい、始め!実は俺この言葉を言うために教師になったんだ。だってかっこ良くない?女生徒女教師全員俺にメロメロだろ?」


知らねえよ!そう心の中で突っ込みながらテスト用紙をぺらりとめくる。

あ、これゼミでやった問題だ!何て思いながら問題を解いていく。

そんな感じで国語は終わりだ。割と解けたと思う。


「40点未満のやつは赤点だからな。補修を受けて破局してしまえよリア充共!」


そう言う捨て台詞?を吐いて私たちの答案用紙を回収して持って行った。初めて担任の言葉をちゃんと聞いたけど、あれ先生として大丈夫なのかな。


そんな感じでテストの日程が進んでいく。特に話すこともないので各教科ごとのテストの話については省略するよ。全体を通して結構いい点が取れたと思う。これは新生に余裕勝てたのではないか。


「おう、アンコやっとテスト終わったな」


テストの全日程が終了した途端に話しかけて来たのは新生だ。てか、このクラスで私に話しかけて来るやつなんて新生しかいない。悲しいことに…。


「ホント、やっとよ。でも、新生私との約束忘れてないでしょうね」


約束とはもちろん私とのテストの点数勝負のことである。


「テストの点数勝負のことだろ。忘れてないよ。まあ、今回俺のテストの出来よかったからな。いい点とれたと思うぜ」


「と言うことは赤点はまぬがれたわけね。やるじゃない!」


「てめぇ、俺をバカにしてんのか!いいか、俺は地元じゃ10年に一人の天才っていう風に言われてんだ。赤点なんて見たことがない!」


「そりゃ中学じゃ赤点ないし誰一人として見たことないでしょうね」


「うぐ…確かに…」


納得するのかよ。


「じゃあ、俺は10年に一度の天才と言われて100点以外見たことがないって設定にしようか」


設定って言っちゃダメでしょ。


「そんな髪の毛を染めて毛先遊ばせてる奴に負ける気がしないぜ」


「あんたの方が金髪ピアスで遊びまくりじゃないの。てか、私のこの髪の色は地毛よ」


ちょっとテスト後で疲れたからツッコミをサボるとすぐに調子に乗る。

このまま野放しに適当に私の横で話してたら何かの拍子に山登りを企画し始めるかもしれない。私はもうテストの後で疲れたからさっさと帰りましょうかね。


「ところでアンコ」


「私帰るね」


「テスト終わりのマウンテンなんて」


「やば電車の時間もうすぐじゃない」


「山は素晴らしい!今回は絶対に遭難しないぞ」


「じゃ、そういうことでまた明日ね」


「や、山…。俺の…俺の人生をかけた山登りが…」


あんたそんなに山好きじゃないでしょ!てか、一度遭難したのに懲りずに山登りとかドマゾの気質が垣間見える。

まあ、本当に電車の時間が迫っているので急いで教室を出る。少し電車に送れるだけであの田舎の辺境に帰るのにかなりの誤差が出るのだ。


そして急いで昇降口まで行って靴をはいてちょうど学校の外に出た時だ


「あら、アンコじゃありませんか」


話しかけて来る人がいた。急いでいる時に話しかけて来る糞野郎は誰だと思って振り向くとそこには桐島がいた。私の唯一の友達である。糞野郎っていうのはあれだよ逆に気心しれた間柄のジョークみたいなね。てか、キャラがぽんぽん出て来てキャラ紹介かよ!というツッコミをとりあえず心の中に留めておく。


「ああ、桐島じゃない。なんか用?」


「ふふふ、ただアンコを見かけたから声を掛けただけですわ」


見かけたから声を掛けただけ!ううっ、そんなことを言われる日が来るなんて生きててよかった。でも…


「ごめんね。私ちょっと電車に遅れそうだから急いでるのまた今度部室話しましょ」


「あら、そうなの。じゃあ、私のうちの車で送りましょうか。いや、コンコルドでもいいですわよ」


自家用コンコルドってなんだよ!金持ちだなぁ。


「いや、コンコルドはちょっと…。滑走路ないしね」


「まあ、確かに。では、私のうちの車で送りますわ。私アンコの地元ちょっと見たいですから」


「ホントに!めっちゃありがたいよ。やっぱ桐島くらいお金持ちになるとリムジンとかで来てるの?」


「ええ、今日はリムジンで来てますわ。いつもはヘリで来ているんですけどあれはゆったりとできませんでしたからね」


ヘリで登校とかどんだけ金持ちなんだ。いつもヘリどこに停めてるんだろう。


「新生も呼びますか?一応部長ですし」


一応部長という部分に新生の信頼のされてなさを若干感じる。


「いや、新生はこれから山に登るらしいから呼ばなくていいよ」


一人でも登るのかは謎だけど『非凡だぁ!』とか言って登るでしょ。


「じゃあ、車のところまで案内しますわ。ちょっと遠いので少し歩きます」


「うん、少しくらい大丈夫だよ。電車に比べれば楽だろうし」


「すみませんね。この学校にはリムジンは停められないので…」


そりゃ学校にリムジンあったら驚くわ。下手に触ったりしたら射殺されそう。


そういうわけで私たちは学校の正門から少し歩いた大きな駐車場に辿り着いた。

何やら桐島駐車場とか書いてあるけど…まさかね。


「ここですわ。私の家の私有地ですの」


やっぱり…。もう、何が来ても驚かない気がするわ。


「では、どうぞ」


だだっ広い駐車場にポツンとあるリムジンの扉が(多分)専属の男性運転手であろう人の手によって開かれる。

私はリムジンに近づき中に入ってみた。すると中はホテルの一室みたいな豪華な造りになっていた。だが、その一角に闇のオーラを発する何かがある。なんだと思ってみてみると。


「ヒッ!」


思わず声を出してしまった。なんと修羅が部屋の隅で転がっていたのだ。まさか、最後の最後で金持ちネタじゃないのをぶっかけて来て驚かすとは予想できなかった。


「ちょっと修羅なにやってんのよ」


私は修羅に近づいて揺すって起き上がらせる。


「おお、アンコか。俺は修羅だ」


「そりゃそうでしょ。あんたここに転がってなにしてたのよ」


「いや、なんかテストが終わった瞬間に黒服のやつが来てここまで運ばれたんだ。ちなみに逃げることもできない」


そうやって修羅は自分の両手を見せてくる。そこには手錠が掛けてあった。これ、もしかして桐島がやったのかな。いくら修羅が好きだからってバイオレンスすぎない⁉︎


「まあ、いいやどうせ修羅でしょ」


「くそぅ、こんなてじゃうまくギャルゲーができないじゃないか美々!美々ぃぃぃ!」


うるせえ…。まあ、いい。どうせこいつとは私が家に着くまでの付き合いだ。後は監禁されようがなにされようが知ったこっちゃない。


「では、出発いたしますわ。アンコの家はどの辺にあるのかしら」


「あー、過疎村駅っていう駅が私の家の最寄りの駅だからそこまで行ってくれるとありがたいかな」


「分かりましたわ。伊藤さんどのくらいで過疎村駅にはつくのかしら」


運転手の人の名前は伊藤と言うらしい。心底どうでもいい情報を得てしまった。


「ここでしたら2時間ほどですかね」


「それじゃあ、遅いですわ。三十秒で到着するようにしなさい」


いや、無理があるでしょ。


「はい!かしこまりました!」


かしこまってんじゃねえよ。物理的に無理だろうが。


「さて、すぐにお家まで送りますから少し待って下さいね」


「あ、うん。ありがと」


そんなこんなでリムジンが動き出す。この動きだした時点で三十秒で着くの無理でしょ。ほら案の定三十秒経った。すると桐島は運転席の方に左手を伸ばして運転手の伊藤さんの脇腹をつねった。急につねられたため伊藤さんも『いやん』とかいう男らしからぬ声を出す。


「三十秒経ったわよ。早くしなさい」


「ありがとうございます!ありがとうございます!」


喜んでんじゃねえか!伊藤さんドマゾだぞ。


「てか、なんで修羅はここにいるの?家に送ってるとか?」


「いえ、私の家で修羅を呼んでパーティーしようと思いましたの。でもせっかく招待状をお渡ししても全然お返事くれませんでしたからこうするしかなくて。ふふ、抵抗する修羅って最高ですわ。ふふ…。修羅の話聞きます?」


「うん、今度ね!」


必殺技『今度』。どっかのリア充も必殺技って言ってた。

私はもう過疎村駅に着くまでの間ガールズトークに徹したのだった。


結局過疎村駅までは一時間半くらいで到着し桐島と別れる。あ、修羅もいたか。修羅は部屋の中でこの後なにされるか分からなくてめちゃ怯えてたもんね。いや、ギャルゲー出来ない禁断症状だったかも。うーん、ギャルゲー禁断症状の方があり得るかなぁ。


「まあ、いいや。このことは忘れて家に帰りますか」


この後修羅への心配を振り切るように声を出して帰路に着いたのだった。


〜テスト返し当日〜


すっかりテスト終わりの日のインパクトが強すぎてテストのことを忘れてしまいそうになっていた。うちの学校はテストを一気に返して授業で復習するというプログラムらしいので朝に一気に合計点数がわかるということになる。


「さぁて、新生。運命の日が来たわね。全ての教科の答案用紙はもらった?」


「もちろんだ」


「私は自分のテストの点数をみてないわ。ここで公開よ。あんたもみてないわよね」


「ああ、もちろんだ。チラ見しかしてないぜ」


「何がもちろんだよ。チラ見してるじゃない」


「うるせえうるせえ!おら見せるぞ!せーのっ!」


同時にズバッと答案用紙を机に並べる。私の点数は…おお、ほとんどが八十点より高い。平均八十後半くらいじゃないか。これはいい成績のはず。さて、新生は…。


並べられた答案用紙にはほとんど九十点台の嵐。てか、満点あるんだけど。え、嘘…私負けた。やばいこのままだと私のプライドが!プライドが死ぬ。何か言わないと!


「新生カンニングうまいね」


うわぁ、最低なこと言っちゃったぁ。


「お前もカンニングうまいな」


うっぜぇぇぇ!しかも見下しながらいいやがって。く、悔しい…。本当に悔しい。


「新生に負けるなんて屈辱だわ。アホそうなのに」


「はっはっはっ、勉強してたからな。余裕よ余裕。ちなみに担任に聞いたんだが学年で一位の成績のやつがこのクラスにいるらしいぜ」


「誰よ」


「俺だぁ!」


「調子のんなやハゲ」


「ごめん…」


なにが俺だぁよ。普通に悪口言っちゃったじゃん。


「もー、登校時間がネックなのよねぇ。この前みたいに桐島に送ってもらうのも悪いしなぁ」


なんやかんや登校時間で対策してもやはり辛いものは辛いのである。まあ、言い訳するわけじゃないけどね。


「そうだなぁ。確かに三時間は設定としては盛りすぎだよなぁ」


「でしょう。人生無駄にしてる感じがするわ」


「じゃあ、一人暮らしすれば?」


「一人暮らし?」


「俺いい物件知ってるぜ。紹介してやろうか」


「本当に!紹介してくれるんなら一人暮らしやってみようかなぁ」


この時私はテストで負けて気分が変になっていたから気がつかなかったのだ。新生が紹介する物件が普通であるわけがないということを。


次回引っ越し回!

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