第六十三話「神葬星」
天音を生き返らせ、天音を地下室にいさせた。
今はOSのプログラム。
それと、設計図。
俺の母・莉奈は全力で協力してくれた。
もちろん、咲も澪奈もルカも。
全員だね。
神のところへ行くには、5光年先。
そこに、転移となると、やはり、特殊なスーツが必要になった。
スーツ自体は完成している。
最大100000Gは耐えられる。
転移装置の消費電力は、『25MW』である。
こりゃあ、レールガンだね。
まぁ、核融合発電があるから、一日五回は転移できる。
あとは、まぁ、大きさ。
今は、地下の10分の1を占めているため、将来的には、スマートウォッチくらいにしたい。
物理を無視して、150MWバッテリーをぶっこむ。
あとは、電磁波を出す、板を付けて、座標指定と、電力制御装置を付けて、モニターと、他色々つければいけるはず。
目標は五光年先の多分、能力を与えた神がいる惑星『神葬星』。神の名前は、『光稲主神』。名前は…うん。まぁとにかくこいつであっているはず。
座標とかもわかっている。
後一ヶ月くらいで、いけるかな。
■■■
【1ヶ月後】
やっと、完成した。
「天音。起動してくれ」
「はいはい」
『――OS:MugeN。起動問題なし。座標か惑星名を音声入力または入力してください』
「五光年先の神葬星」
『神葬星。惑星を検索しました。座標をロックします―――完了しました。準備が整いましたら、転送ボタンを押してください…連絡します。転送耐久スーツの紐づけが完了されてないようです。今すぐ、設定してください』
おっと、危ない。
スーツのボタンを押す。
『紐づけが完了されました。いつでも、戻ることかできます』
「よし…転送ボタンを押してくれ」
「悠真?気をつけてね?」
「わかったよ。母さん」
シュワン
「体が重い。このヘルメットには、いろいろな情報が出る」
『現在、四光年地点。現在、転送進路に謎の宇宙船あり。進路を少し下げます』
ここまでしてくれるのか。
『進路変更完了。まもなく転送が完了します』
シュパン
「お、おお」
『転送が完了しました。天音さんから、着信が来ています』
「でろ」
「あ、転送完了したようね。そしたら、歩いて、半日ほどで、つくわよ」
「わかった」
「頑張ってよ」
電話が切れた。
今の時代は便利だな。
五光年離れたって、遅延なく、電話できるんだから。
あとは、倒すだけ。
■■■
半日ほどがたった。
眼の前には大きな建物…いや、街?
この星も、住めるのか。
『連絡。この惑星の文明レベルは1です。先程の宇宙船のある場所はこの、星のようです』
「俺達の文明レベルが0.98だから、それより、少し技術力が上なのか」
『危険。背後、30メートルから接近する不審な人物がいます。直ちに逃げるか防衛をしてください』
もちろん。殺る。
「持ってきた、窒素銃で頭を撃ち抜くか」
この銃は、一応持ってきた銃。
窒素をエネルギーにし、個体にし、打ち込む仕組みになっている。
ドカン
『連絡。先程の人物は通り魔のようです。心肺停止です。このままでいいですか?』
「ああ。今はとにかく、神を探す」
『連絡。予想では、空の上にいるかと思います。予想座標に転移しますか?』
「頼む」
『了解しました』
シュパン
『連絡。転移完了しました。チャージまで、五分』
「状態表示表、表示。物質検知起動」
『完了しました』
何処かにいるはず。
物質検知でわかるかな…
『連絡。物質検知に、反応あり。一キロ先。こちらを見ています』
「チャージまで何分だ」
『あと一分です』
「わかった。チャージを二回分だと二分だな?」
『はい。ですが、短距離転移二回分なら、十秒まで短縮できます。短距離転移の範囲は10キロ内です』
「短距離転移発動しろ」
シュパッ
■■■
『連絡。転移完了しました』
よし…ついた。
「やぁ」
「!?」
「ずっと見ていたよ?一ノ瀬悠真君?」
「お前が、光稲主神か?」
「おお。そこまで知っていたのかい?すごいねぇ」
「俺はお前を倒しに来た」
「わぁ、それはまた、急に」
光稲主神は笑いながら言った。
「君の目的は、超能力を世界から消すことなのだろう?なら、私を倒しても意味がない。なぜなら、私よりも、もっと偉い神が、超能力を与えているからです」
「なぜそれを?」
「私は、人の心を読めるからです」
くそが…一応倒していくか。