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劣等超能学級  作者: 冬城レイ
第八章「転移装置編」
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第六十一話「このコピーした、力で」

柊 天音。

そう。かつて、俺が殺した相手。

今となっては、重要な鍵かもしれないと。

今の家族は男子差別はしないし、仲が良いわけであり、咲も澪奈も母も仲良くしている。

だが、今回は、真面目に動く。

今日の目標は、人間を蘇生できる、力の持ち主を探す。

そりゃあ、簡単なわけない。

だが、俺は一ノ瀬家の人間。

そう簡単には見つからないと思うが、能力者リストを漁れば必ず出てくるはず。

では早速。



■■■



なかなか見つからな…って、見つかったんだけど。

こいつの居場所は、近いじゃねえか!

行くか。


まさか、隣の家の人がこの能力持ちとは…

まあとにかく、コピーを早くしたい。


インターホンを押す。


「はい」


すぐにドアが開いた。


『情報表示』


能力――死亡者蘇生能力。


こいつで間違いない。


「あ、あのーこちらを少し向いてもらっても?」

「あんたみたいな男に?まぁ良いわ。それでも一ノ瀬家の人間の頼みならば、仕方がないわね」

「ありがとうございます」


よし。


『能力コピー』

【能力コピー中―――完了。体に対応中―――完了。問題ありません】


らくだ。


よし。


柊 天音の墓場に向かう…必要はない。


家で、できるのはなんとも便利。


えーと…


「かつて、俺に殺された、柊 天音よ。今ここによみがえれ…?コレで良いんだっけ?」


バチバチッ


「あ、あれ、この肉体は…」

「ガチかよ」

「…!!!きゃぁぁぁぁ!!!!殺されるうううううううう!!!!!!!!!」

「ころさねぇえええええ!!!俺が蘇らせたんだぞ!!」

「…⋯…⋯信じるわけ無いでしょう…一度殺されてるわけだし…」

「なのに、冷静さは忘れないのか」

「そうね。君にはもう驚かないわよ」

「ああそうか」


俺等は、笑い一つない会話をした。


「それで、生き返らせた理由は?」

「ああ。お前が、鍵になるかもなと」

「なんの鍵ですか?」

「神を倒す鍵に」

「は、はぁ?そんな、神を倒すだなんて、無謀ですよ」

「良いんだよ。こんなクソッタレた世界を作ったのは、能力を与えた、神が悪いだろう?」

「そ、それはそうだけど…せっかく、能力コピーがあるなら、好き勝手に使えばいいじゃない」

「いいんだ」

「あ、ああそう」


こんな真面目な話をできるのは柊 天音だけかもな。


「それで?私はどうすればいいのよ」

「今日から、 天音は、俺の、地下室にこもって、新しい、機会を作ってもらいたい。ちなみに、スパコンとかあるよ。あとは、適当に作った、CPUとかOSとか、あるから、改造して使っていいよ」

「え…ええ。わかったわよ…それで、作る機械はなに?」

「転移装置だよ」


目を見開きながら。


「え…ええ?」

「 天音の知識と、俺達、一ノ瀬の金と技術があれば、必ずできる」

「わ…わかったわよ…」


よしこれで、いいか。

鍵というより、手伝ってもらうための一人としか思えないけど…

まあいいか。



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