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劣等超能学級  作者: 冬城レイ
第七章「A組編」
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間話「女子の対抗策」

【場所:A組・特別生徒専用ラウンジ(通称:玉座の間)】


女子A「いい加減、ムカつかない?」


女子B「わかる〜〜〜!!なにあの男子、電子機器使いまくって“俺つぇえ”してるじゃん?」


女子C「しかも自作PCとかOSとか言ってた。なにそれ……男子がそんな頭使っていいの?」


一同「それな〜〜〜〜!!!」


A組、女尊主義を地でいく選ばれし才女たち。偏差値80以上、能力適正Sクラス、親のコネ強め。そんな彼女たちが、ついに“電子的男子駆除”のために立ち上がった。


その名も――


\男子撲滅☆デジタルクレンジング作戦!/


女子D「まずさ、なんであの男子だけ“OSが自作”とかしてんの?普通、OSって押し入れにあるもんじゃないの?」


女子B「それ多分“お掃除セット”と勘違いしてる」


女子A「とにかく、やることリストはこちらです!」


【作戦項目一覧(女子脳ver)】

電子機器検閲制度


A組女子による男子デバイス抜き打ち検閲


「その端末、女の子に悪影響ないよね?♡」が決まり文句


男子ロック電波


女子能力者による“男子だけWi-Fi不可”ゾーン作成


→「接続できません(あなた、キモいので)」


電子機器“スピリチュアル”駆除


植物系能力者が“オーラが濁ってる端末”として焼却推奨


スピーカー封殺プロジェクト


悠真の音声ログが「気持ち悪すぎて不登校になる女子続出」との理由で録音禁止法を検討中


自作PCガサ入れ大会(女子限定ツアー)


悠真の部屋に突入し「この中に倫理的にアウトなファイルがあると思いま〜す♡」


【別室:企画実行委員長・星宮レイナ(A組のトップ)】


レイナ「ええ、全男子の“端末依存”を排除し、神聖なる女子の学習空間を守る――これは、義務であり使命です」


秘書女子「しかし、一ノ瀬悠真だけはやけに対策してます」


レイナ「……あいつ、自分のOSを作るとか頭おかしい系男子なのよ。ああいうのが一番厄介」


秘書女子「……正直、ちょっとだけカッコいいなって思ってしまう自分がいます」


レイナ「それが“敗北のはじまり”よ。今すぐ、その心を捨てなさい」


【作戦始動:昼休み】


\ピンポーン/


悠真「……ん?」


《あなたのPCは女子学習環境に不安を与える可能性があります♡ ご提出ください♡》


悠真「おまっ……これ、戦時中の家宅捜索かよ!!」


\ガチャ/(ドア強制開放)


女子班突入!


女子A「男子が自由に機械をいじる時代は、もう終わったのよ♡」


女子B「自作OS?“お・す”って読み間違えて、“押忍!”とか言ってそうwwww」


女子C「ってかこれ何?黒い箱にキラキラしたコードいっぱい!あ、ポテチのカス落ちてる〜〜!」


悠真「それ妹の焼き芋のカスだよ!!!!」


女子D「きったな!!!!やっぱ男子の機械って不潔ー!」


悠真「(精神的に)破壊工作だろコレ!!!」


【校内:Wi-Fiエリア異常】


《Wi-Fi接続:できません(あなた、男子なので)》


悠真「ルカ、ネット切られた」


ルカ《……またA組の“電磁女子”かも。あいつら、男子の電波は“陰の波動”って呼んでるから……》


悠真「そのうち“ネット除霊師”とか雇いそう」


ルカ《もう雇ってるらしいよ》


悠真「えぇぇぇぇ!?」


【その頃:女子たちの会議室】


女子A「我々の勝利ね!」


女子B「男子のPCもスマホも全部管理下!女子の時代、爆誕☆」


レイナ「……でも気になるわ。あの男子、絶対“何か”を作ってる。なんとしても、それを突き止めなきゃ」


女子C「“魂の回路”とか意味不明なこと言ってたらしいし」


女子D「それ厨二じゃんww」


女子全員「男子キモすぎぃぃぃ!!!」


【数日後:A組女子寮・深夜】


レイナ(ベッドで目を覚まし)「……!?」


レイナ「なんで、スマホの画面に“Yμ-OS”って表示されてるの……?」


\ピッ/(画面起動)


《こんにちは。あなたの心を“男子的理論”で補正します♡》


\ブツン!/(スマホ発火)


レイナ「ヒィィィ!!!やっぱり、あの男子……ただの変態じゃなかった……!!!」



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