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劣等超能学級  作者: 冬城レイ
第七章「A組編」
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第五十四話「推薦書いらねぇがな」

【Z-REVOLVER Phase.II:登校シーン後】

(キィィィィィッ……)

Z-REVOLVERはギリギリで校門前に停止。タイヤの煙と共に俺の一日が始まった。


――だが、始まりはまだだった。


【教室:B組】


担任「おい、お前。職員室来い」


俺「へいへい、なんスかね」


(教室がざわつく)


クラスメイトA「えっ、またなんかやらかしたの?」

クラスメイトB「いや今日はZ-REVOLVERで来ただけだろ? 普段よりマシだぞ」


【職員室】


俺「失礼しまーす」


A組担任・宮崎先生「……あなたね。一ノ瀬咲さんの弟」


(圧がすごい。俺、入ってきただけなのにダメージでかい)


宮崎「これ、推薦書。開けて」


(バサリ、と机に置かれた封筒。シンプルで、けど明らかに重い空気)


俺「はい……?」(開封)


中身には、ばっちりこう書いてあった。


《A組推薦状》

推薦理由:弟くんにA組でのびのびしてもらいたくなっちゃった♡

推薦者:生徒会長 一ノ瀬咲


俺「ふざけんなああああああああああああああ!!!」


(職員室が揺れる)


宮崎「うるさい。あなた、A組に移動だから。D組から上がってB組……そこまではまだ良かった。でもA組は最上級。男子が入るのは、正直想定していないのよ」


俺「いや、じゃあ受け取る前にそれ止めてくださいよ!? なんで俺、姉の策略で飛ばされてんの!?」


宮崎「私に言われても。あと、あなたの母親と妹さんも同意済みってことで」


俺「家族全員グルかあああああ!!」


【校庭:昼休み】


ルカ「……え、A組ってあの、超エリート女子集団の? 男子入ったことないんじゃなかったっけ……?」


俺「ああ。そこに俺が転がり込んだわけだ」


ルカ「それってさ、あれじゃん。純白の布団にドロ付きスパイクでダイブするレベルじゃん」


澪奈「にーに、A組いくなら、お弁当強くしてあげるね♡」


咲(通話)「楽しくやってね、弟くん♡ あ、ちなみにその推薦文、フォントは“コミカル”で出力しておいたから~」


俺「お前のフォントセンスが一番悪質なんだよおおおお!!」



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