プロローグ「目覚め」
これは、2040年の日本。
この日本では、15歳の誕生日の日に神から能力が与えられる。
大半は女性が超能力に目覚める。
だが、稀に男性も超能力に目覚めることがある。
だが、男性の能力は、女性より圧倒的に低く、『女優先男差別』と言う言葉が定着した。
金のない男、そして無能な男は皆世界にに場所はない。
この世界の女は金のある男にしか興味がない。
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そして、超能力を手にしたものは、超能力の正しい使い方を学ぶ高校がある。
そしてそこの高校に通う一ノ瀬 悠真もまた、能力に目覚めた、男性。
親は金持ち、そして姉と妹がいる。
姉の名前は一ノ瀬 咲だ。
咲は世界トップクラスの能力者であり、高校の生徒会長でもある。
そんな優秀に見える姉だが、裏の顔がある。
完璧主義で悠真を見下し、差別してくる。
悠真をストレス発散道具として扱い、暴言、暴行を当たり前にしてくる。
学校の中、家、どこでもやる。
見つかれば金で隠蔽。
それはあくまでも男性教師に対してだ。
女性教師に見つかっても、何もしてくれない。
見て見ぬふりだ。
口癖は 「期待してないから安心して」や「一ノ瀬の名前を、無駄にしないで」などの悠真に対しての侮辱。
妹の名前は一ノ瀬 澪奈だ。
澪奈は一年生の中でトップの能力者だ。
性格はとにかくクソだ。
毒舌・プライドが高い。
そして「能力こそが価値」という世界の論理を信じ、兄を劣った存在として見下している。
口癖は「お兄ちゃんって、ほんとに能力者なの? それともただのエラー?」などやはり差別してくる。
そして高校の制度はA組からD組まである。
もちろん三年制だ。
姉は二年、俺と妹は一年だ。
姉の能力はなんの攻撃も弾き返す『絶対反射』
妹の能力は人を操る事のできる『人間操作』
そして悠真、そう俺の能力は、人の情報を見れる『情報表示』だ。
だが、この能力には秘密がある。
それは『裏能力』と言う物があること。
普通は存在しない力だ。
そしてその裏能力の力は『能力コピー』だ。
これは、一定時間、対象者の超能力を完全にコピーして使用できる能力である。
だが俺はこの能力を秘密にしている。
性格は、 控えめで内向的だが、芯は強い。周囲からの差別や偏見に悩みつつも、決して諦めない。
根は優しく、誰かを守りたい気持ちが強い。努力家で、コピー能力のコントロールを日々鍛えている。
この差別の世界で、俺は今ここで生きる。