第五十八話
命令ではないが、死ねか戦えと言ったら安心したがのはいいが、今の時点では間違ってない筈。
「敵は塹壕に入って来てるです!」
「あぁ…機関銃手を守れ!」
それももう遅い命令であって、所々で兵士への格闘戦が行っている。
僕ならと考える前に敵兵が銃剣を前にしながら突撃するのが見えたがそばの機関銃陣地が掃射して倒れていく。少しでも考える時間があったらよかったと思ったが、そんな希望は戦場ではなくなった。それは敵が投げた手榴弾が機関銃陣地内で爆発した。機関銃及び陣地内にいた人間は死んでしまった。
どうするか反射的に考えると目の前にさっきまで下士官が胸を発砲音ともに血が飛び出して倒れた。慌てて手当てしようと近寄った時に塹壕の上を見るとボルトを後ろに引いている敵兵がいた。
立ち上がりながらボルトを戻す前にライフルに付けている銃剣を左太ももに突き刺した。痛みでバランスを崩して塹壕に倒れるように入る敵兵の胸に数回刺して抜いて刺すをしてトドメを刺した。浅い息をしてる敵兵士を放って打たれた味方を見るが、口から血を吐き出して苦しそうにしている。たぶん、肺に血が入っている。手当てしようにも知っている知識ではどうしようもない。
どうしたらいいのか最適解を考えていると血を吐きながら腰のリボルバーを抜いて僕の上に向かって撃った。その時、更に来ていた敵兵が崩れれて塹壕に落ちた。
流石に僕もライフルを構えて左手でベルト1回回して固定して揺れを最小限にして塹壕の通路の下から上見ながら構えていたら、銃剣を構えてながら突撃してきた敵に発砲するがすぐに次の敵兵が来る。
撃った後だから、コッキングしないと次弾は撃てない。僕に向かって銃剣を突き出しながら飛び込んでくる。ライフルを横に付き出して相手の銃剣を受け止めると同時横に流しながら右足を前出しながら避けた。無防備な背中を見せている敵兵に銃剣を突き刺そうとしたが、背中から衝撃受けて倒れてしまう。
泥に顔が埋まり苦しくて顔を上げようとしたら、後頭部を捕まれて再び泥へと押し付けられた。
息をしようにも呼吸が出来なくて、後頭部を掴んでる手は強くて外れない。周りに何かないか必死に手を動かして探した。
円柱のを掴んでは望みを掛けて後頭部を押さえる手に振った。敵の叫び声と肉を叩き切る感触をしてると押さえれた力が消えて顔上げてようやく呼吸が出来た。
泥だらけの顔で一呼吸してから、振り返りそのまま手に取っていたのを振る下ろした。二度三度と振り下ろしてようやく、正気…何をしてたかを見れた。
僕より年齢が上で首元から血を流して、僕は歩兵が携帯するスコップを血を付けて下ろしていた。
口から血を溢れ出している敵兵を見ると恐怖に駆られていたが、苦しめないようにトドメを刺すべくスコップを振り上げた時に敵兵の頭が横から血を吹き出した。それは誰かが撃ったのだ。横を見るとライフルを構えたアルベルトさんとパットだった。
パットが近付いてきて僕の肩を掴んで揺らした。
「ほら、予備塹壕へ退避命令が出てるぞ!」
「あ…あぁ、わかった」
呼吸が直ってない僕はアルベルトさんを見ると、劣勢になっている味方に援護していたがそして上から襲ってきた敵を受け流しては殺している。
「ほら、行くぞ!」
パットの声と共に塹壕を飛び出そうと出た時に爆発と共に吹き飛ばされた。幸運にも爆風で衝撃と破片は塹壕内だけで、僕は地面に落ちた衝撃だけで助かった。
でも、落ちた衝撃で頭を打ったのか意識は朦朧して動く事が出来なかった。
そして誰かに両肩のショルダーストラップ掴まれて引き摺られながら運ばれるのが意識の中で保てたのだった。




