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銃眼のレーナ  作者: シノシノ
再び戦場へ
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第五十五話

試験的にやります

※1機関銃射手:文字通り機関銃を撃つ人

※2弾薬手:機関銃の予備の弾薬やバレルを持ち、そして正しく給弾作業する人

確か僕も死んでいく仲間から意思を感じる……家族を守って、仲間を頼むなど感じる。でも経験したのは無だった。何もない深い闇でもなければ極楽の世界でもない…何も感じない何も思えない何事もない無の世界。

でもそんなでも仲間の思いが伝わってしまう。矛盾が混じってしまうが言葉に出来ない。


「こんな雨だから敵も攻勢とか考えてないしょ」


だからのんびりしようぜと言うクラサさんには共に雨で濡れている僕はのんびり出来ない。前世でも経験した事ないくらいビショビショなんだ。塹壕ではリュックなどは後方基地に置いてある。必要性最低限の装備を持っているだけだ。


「楽観視するのは危険ですよ」


カラフさんの楽観視を敵に期待している。こんな雨の中で視界不良での戦闘なんて面倒だ。だからこそ奇襲という言葉が存在感する。

塹壕から死体だらけの戦場を見えると雨で視界不良の中で見ていた。僅かに何かが動く影が見える。それも全体から見える……それは見違えではなく敵だと確信した。


「敵襲!」


叫ぶ僕の言葉に仲間がすぐに戦闘準備に入った。ライフルを構え、機関銃がコッキングレバーを動かして初弾を装填する。その中で銃声が聞こえた…アルベルさんが撃ったんだろう。僕も動く影に狙いを定めて引き金を引いた。肩に衝撃を受け止めていると影が倒れるのが見えた。


「射撃開始! 間抜け敵に鉛弾をプレゼントしてやれ! 各隊に敵襲を伝えろ!」


ホーバス中隊長からの命令で銃声が響く。

油断していた敵に銃弾が突き刺さる。近くの機関銃も短い区切り撃ちで無駄弾を避けている。

ヒュンと近くで音が聞こえた。それは弾が通り過ぎた音だ。敵も伏せたりして反撃を開始したんだ。

ボルトを引いて薬莢を排出して戻そうとすると途中で動かない。もう一度引こうとするがそちらも動かない。完全に装弾不良(ジャム)を起こした。

どうしたらいいのか周りを見ると※1機(・)関(・)銃(・)手(・)が右肩を押さえて倒れ込み、そして※2弾(・)薬(・)手(・)が土嚢に倒れている。

ライフルを捨てて弾薬手を掴み後ろに投げて、機関銃の射撃途中だったけど、コッキングレバーを引いて弾薬ベルトが給弾口に動く。

右手にグリップを握り、左手で弾薬ベルトを 手の甲で給弾口から真っ直ぐにする。これは給弾不良を避ける為だ。

唇を舐めてから機関銃を撃った。ライフルとは違い反動で狙いがズレそうになるが、区切り撃ちで狙いを修正する。

最後の弾が撃つとベルトが排出された。直ぐ様に空になった弾薬箱を投げ捨てて、新たな弾薬箱を開けてベルトを給弾口に入れ込み、反対側から出たベルトの先端を引っ張った。次はコッキングレバーを動かし初弾が入り次第射撃を開始した。

途中でキンと感高い音と銃口が僅かにズレた。ウォータージャケットに銃弾が当たったんだろう。中の水が漏れてないかを確認したが、僅かな凹みが見えただけだ。

手榴弾を投げようと近付いてくる敵兵に銃弾を浴びせると死のダンスを踊る。弾薬ボックスを二つ使った時に起こった。弾が入ったベルトを撃ち終わって、弾薬ボックスを取ろうとしたがなかった。それは撃ち切ったと分かった。

機関銃の制圧力が止むと敵兵が近付いてくる。幸い中の水はバケツ内の雨水であまり減ってない。ゲームなら無限に撃つ事出来たが、今は現実だ。無数に弾が出てくる事はない。

弾薬手のライフルを置いていたので掴みコッキングをした。撃てるか分からないが弾頭が付いたままの弾を排出したの見ながら素早く土嚢へとライフルを置いた。

こちらの機関銃の制圧力がなくなったのが分かったのか、敵からの圧力は強くなった。

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