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銃眼のレーナ  作者: シノシノ
塹壕戦
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第二話

連れて来られた所は農村で北部戦域の塹壕より後方の所だった。聞いたら僕が所属する部隊がここで待機しているみたい。

トラックから降りて北部戦域作戦指令本部を目指したが、そもそも新兵に場所が分からずウロウロする嵌めになった。小娘が作業中や休んでる兵士たちがいる中でウロウロしてたら嫌でも目立つ。そうなったらされる事は一つ。


「そこの新兵!」

「は、はい!」


呼び止められる訳だ。止められたからには視線を向けると同じ装備をした男性。20代くらいで優しそうな風貌な黒い髪と黒い瞳……どこか怖いと思ってしまった。階級などを見ても戦闘での最低限(・・・・・・・)しか習ってないのでわからないが、僕は新兵なので二等兵なのは分かっている。


「何ウロウロしてるだ。さっさと自分の所属部隊へ行くんだ」

「さっき到着したばかりで、人事担当の方を探していました」


遠巻きに到着したばかりで分かりませんと伝えると相手は何と言えない表情を見せ目を閉じてとうするかを考えていた。


「どこに所属かは知っているか?」

「はい、北部戦域第4師団第4歩兵中隊です」


敬礼をしならが配属される部隊を答える。すると男性は深いため息を尽き、こっち来いと言わんばかりの手招きするので後を着いていく。農具など納められる納屋まで歩いた。


「ここが第4歩兵中隊の所だ。そして俺が第4歩兵中隊所属アルベル・アンダーソン軍曹だ。もしかしたら短い付き合いになるかもな、新兵」

「僕はレーナ・シュトラです」


納屋の前で僕に敬礼してくる先輩兵士アルベル・アンダーソンさん。親切な人だな~と思った。

納屋の中に入ると奥の方にカーテンで覆っていて、兵士たちが座っている。

近くの兵士に中隊長がどこにいるか聞こうとすると、指で奥のカーテンの所を指した。何も言わず奥に向かった。捲って中に入ると5人の兵士が並んで、その正面に中年の男性がいた。中年の男性が中隊長かな、細めで片眼鏡を着けたら骨董店の怪しい人みたい。


「おぉ、配属された新兵はこれで最後か。ほら、並びたまえ」


5人は僕と同じ配属された人みたい。その横に僕も並ぶと一人ずつ自己紹介していったが、僕も同じように挨拶した。


「さて新兵諸君、この俺様がこの中隊を預かるウォー・ホーバス大尉だ。君らは運がいいのと悪いがある。いいのは俺様の元で戦えるからな、バンバンとディーグ兵を倒したまえ。悪いのはこれから塹壕に籠る事になった、攻勢がない事を祈る事だな」


どうやらすぐに塹壕に入る事になったみたい。興奮してる5人とは違い、僕は運が悪いと思った。配属されて早々に実戦なるかも知れないから、そうなったら新兵の生存率は低い。でもその時は運が悪いけど僕は大丈夫だと思っていた。

すぐに装備の点検を言い渡されて、退出していく5人に対して僕だけが呼び止められた。


「シュトラ二等兵、お前は軍の中では最年少だ。若いが戦えるのか? 俺様はそれは不安になるだが、頼むから後ろで味方の頭を撃つなよ。コメディではないだ、ツッコミでは済まないからな」


ムッとなって言おうかと思ったが、これは中隊長のイジリなんだろうな。


「そんなヘマはしません。ちゃんと敵の頭に向かって鉛弾を撃ちますので、ツッコミはいりません。戦果を上げたら評価をお願いします」

「本当か。ちゃんと戦果を上げれるなら評価してやる。なんなら酒は早いな……高級菓子を進呈やろう」


面白そうな顔をする中隊長に僕は自信あり気な顔した。孤児院では甘味系は味わえないので、中隊長の提案は嬉しかった。退室した後は自分の装備を整えに向いに行った。

今から僕は戦争という命の奪い合いに向かう。

銃眼のレーナ裏話

レーナ「はい、『銃眼のレーナ』の裏話、説明、設定などして作者『シノ』としてするよ。因みに不定期な感じになるかもって」

シノ「どーも、答える事は答える」

レーナ「まず最初に友人にツッコミがあったみたいだけど、軍服とライフルがミスマッチって」

シノ「それは自分でも分かっているが、自分の趣味だ!」

レーナ「清々しいね! 最後に『銃眼のレーナ』のタイトル由来は?」

シノ「得意にねぇ! お洒落にするしても直感だ」

レーナ「聞いた僕が馬鹿だった」


チャンチャン♪

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