第二十ハ話
ある意味僕の予測通りに敵塹壕へと進出する事なっだ。昼から寝てから夜間の間に身を出来る限りに伏せてゆっくりと進んで行き敵塹壕まで迫る筈が、僕だけ塹壕待機となった。理由としては攻撃部隊に何かあった時は指令部までの伝令と言われた。有線の連絡機あるのになんでと疑問を言ったら……お前は使えないだろと言われた。その際は周りいた仲間も笑っていた。まぁ、僕の前世ではスマホなど連絡が簡単なのが多いがこの時代、有線の連絡機の操作方法なんて知らない。
何事もないまま一人で塹壕に近くにあった潜遠鏡で前線を眺めていた。正直やる事がないと暇過ぎる。潜望鏡で眺めるの止めて炸裂弾作りをしていた。灯りは最低限で。
陽が出る前に木の板をギシギシ言わして他の部隊の人達がやってきた。その先頭を歩いていた人が僕を見ると不思議そうにしていた。
「そのお前、どこの部隊だ?」
「第4師団第4歩兵中隊です」
「先攻部隊のか」
そう言うと今度はその隊の隊長を連れてきた。もしかして脱走兵や逃亡兵と間違われてないよね。それだったら僕が何言おうとも信じられない。どうしようと考えていたがそれも杞憂に終わった。
「第4歩兵中隊と言う事はホーバスの部隊か。だとしたら、君は伝令役か?」
どうやらこの中隊長はホーバス中隊長の事を知っているみたいで、僕の役割も当ててくれたが、僕の疑問に思った。この部隊は何なのかと……答えてくれるかなと聞いてみたら答えてくれた。
「先攻部隊から合図が合ったら第二陣の俺たちが行くだ。大方占領済み後続送れの意味だな」
第一陣が夜襲で占領した後防御強化の為の部隊なのね。そうすると第二陣の部隊からも、もし第一陣二陣に何あったらの伝令役とされた。
「レーナじゃないか!?」
若干、言いように使われてるとふてくされいた、その部隊の一人に声を掛けられた。と言うか知り合いだった。
「パット、生きてるだ」
「おぅ、勝つまで生きるつもりだ」
「勝ったら死ぬつもり?」
「その冷静な指摘はレーナも衰えてないな」
お互いにハグをして懐かしい差に浸る。パットとは訓練所での同期だ。年は二個上で面倒見がよく短期訓練部隊の指揮をしていた。僕も彼の部隊に所属していて、よく助言や警告をしてそれの取捨選択をして考えてられる人物だ。
「久し振りだな。ここらで同期と会うのは久々だ」
「前は誰かいたの?」
「スピットとルーナに会ったが、今では死んだ」
二人とも僕たちの同期だ。その事を言うパットは辛そうに言う。二人も知らない仲ではないが聞くと悲しい。思わず訓練所時代に流行らせた事をする。
パットと手でグラスを持った仕草をして頭まで上げて言う。
「「戦死者に! 次に死にぬく者に!」」
僕が前世で好きだった映画での真似である。まぁ、あれは星との移動が出来る科学が進歩して虫と戦う映画だ。
訓練所時代に面白い半分でもう一つを広げたら訓練部隊全員に知る事になり、同期が会えばする事となった。まぁ、もう一つはコールが付くゲームの宇宙で作品での一言だ。これは戦死者墓地などで使おうとなった。
「レーナは誰かと会ったのか?」
「誰も会ってない。そっちは階級上がってる」
「まぁ、過去のお前の助言のお陰様で野戦任官で伍長となったよ。あまり喜びたくないが」
「戦争なんてそうゆうモノだよ」
「レーナこそ、階級は下のままだよな。訓練所時代はあれだけ言うだから上がってると」
「僕の場合だと、優秀な兵士が多すぎて」
マジ、僕の中隊は優秀な兵士が多い。むしろホーバス中隊長が集めたり引き抜きしてるではないかと疑ってしまうくらいに。
一緒に戦って分かるから、横見てたら勉強になるし…一番はアルベルさんだけど。
カラフさんの機関銃の命中率の高さやクラサさんの臨機応変の射撃で。優秀な部隊だと分かる。




