第二十話
PS5のガンダム系のゲームが楽しく執筆遅れました。たぶん今後も遅れそう
前線塹壕からの戦闘は終わって、後方へと戻った。
前線塹壕の生き残りや予備壕の僕ら全ては疲れてが限界まできていた。
ギリギリの状態(精神的)で後方との部隊との交代が出てきそうして後方での休息を貰えた。
後方に戻った初日、みんなは簡易ベッドの上で疲れて果てたのでぐっすりと眠っていた。それはホーバス中隊長も例外ではない……眠いと言って報告書は後回ししていた。
僕が目を覚ましたのは次の日のお昼前だった。
空腹感から食堂でご飯を貰い席に着く。ふかしたじゃがいもにベーコンといつもの黒パン。お腹が減っているが食事のスピードは遅い。時折フォークでベーコンをついたりする。
昨日のあの鉄の壁を見た時に凄い嫌な予感がしてならない。
「どうしたレーナ、考え事か?」
「ア…アルベルさん」
反対側にアルベルさんが席に着いてきた。アルベルさんも食事なようで僕のと同じ食事を持って来ている。僕と違い量も多いが次々と口に入れていく。
確証はないが前世での歴史と知識経験からして間違いなくあれが作られようとしている筈。歩兵にとっては悪夢となる兵器。
「アルベルさん…もし……もしですよ」
「どうしたんだ、急に?」
「今回、あの鉄の壁が来られたじゃないですか……あれが箱みたいな感じで来られたら、ヤバいじゃないですか。下は車みたいな車輪が着いて機関銃を据えられたら」
「ハハハ、そんなモノ出来る筈ないだろう」
愉快そうに笑うだけど、前世ではあって使われたから……戦車。当時の連合軍が塹壕を突破するのに考えだされたのがイギリスがMk.Ⅰ戦車。ドイツ兵は恐怖し混乱が起こった。想像して欲しい。巨大な箱がライフルを何発撃ってもゆっくりと近付き、正面に取り付けられた大砲を撃ってくる様を。初めは有効な手段がなく、手榴弾を巻き付けて投げるしかなかった。
「さっきまで戦場にいたから、心配になるのはわかるが。後方にいる内はそうゆう考えをしない方がいいぞ」
「言いたい事は分かるですが」
あーうーんとなっている僕を見ていたアルベルさんがいい事思い付いたのか指を鳴らした。
「今夜は晩メシを奢ってやる」
「奢るって……ここは支給ではないですか」
「ここじゃない。街のある食堂だ」
指を伸ばして街を差す。僕は配属されて以来ずっと野営地でいる。街なんては行かなかった……まぁ、お金がなかったせいもある。嬉しさ半面驚きで動かなかった。
また後でなと頭を撫でて行くアルベルさんがいなくなると持っていたフォークを落としてしまう。
それって…デートに誘われた訳!?
いやいや、落ち着けレーナ。アルベルさんは不安そうにしてる僕に気分転換に誘ってくれた訳で。決してデートに誘われたのではない……第一に僕は今は女の子だけど前世では男であっただよ。
さっきまでの心配事?が忘れてしまった。
「レーナちゃん、アンダーソン軍曹にデートに誘われたわね」
アワアワしていると両肩に手を置かれて耳元で囁く。アワアワとしていたがいい香りとか色っぽい言葉に今度は赤くなってしまう。
「ミアさん、からかうのはやめて下さい」
「あら、いいじゃない。私はあんな堅物をどうやって落としたか気になるだし」
「堅物?」
アルベルさんが堅物?
面倒見が良く気使ってくれるアルベルさんなんだけど、堅物と思えない。真面目そうだけど、狙撃は随一だと思う。
「アンダーソン軍曹は以外と女兵士から人気高いのよ」
「そんな風には見えないですけど」
「あら、男前ではないけど整った顔してるし、あの若さで軍曹、生存率も高い……あんないい男じゃない。
なのに、そうゆうお店には顔出さないし、酒場にいたしか聞かない。誘っても乗らないしね」
「それを僕に言われても」
「それもそうね。でも、食事に誘われたなら女を磨かないと」
両肩に置かれた手の力が強くなった気がする。脳内による警報で離れた方がよいと鳴り響く。周りに助けてを求めようと視線を向けるが下世話な目をしてた後に目を逸らした、ちっ、これだから男は!
「僕は余り食欲ないでこれで」
「フフフ、逃がすと思う。さぁ、レーナちゃん……食事までに女の戦争準備しましょうか」
「な…何…す…るん…ですか?」
ここから曰く怯える小動物と捕食せんとする蛇が見えただとか。




