103話 私の・・・
「リリアン様、お次はどうなさいます?ドルチェ・タンタシオンに行ってみますか?」
ソフィーは余程そこがオススメらしい。
「そうね、まだちょっとおやつには早いけれどそうしましょうか。そこでいいですか?フィル様」
リリアンの普段のおやつの時間はエマによって厳格に10時に決まっているので早いと言うが、たった15分前だ。注文して待っている間にそのくらいになるだろう。
「いいよ、行ってみよう」
ゾロゾロと6人は1つ手前の店に戻った。
外には沢山人がいるのに中に入るとこのお店もお客は1人もいない。本当に流行りの店なのだろうか・・・。
そんな事を思って席に着くとチリンチリンと音がしてドアが開き、王室お抱え画家マイア・カバネルが大荷物を持って入って来た。
まさか2番目のお客様が知り合いだなんてすごい偶然!
「ウンショ、ウンショ、ふぅ〜」マイアはこちらに気がついていないのか、奥の角っこに座った。
「マイア様!私、リリアンです。
ここでお会い出来るなんて凄い偶然ですね、もし良かったらご一緒にいかがですか?」
会えたのが嬉しくてリリアンはマイアに声をかけた。
「ありがとうございますリリアン様。ですが私は今、壁画の依頼を受けておりましてそれの準備中なので申し訳ありませんがここで・・・」
「まあ、壁画とは凄いですね!それを見る日が楽しみです」
「はい」そう言うとマイアはニカっと笑って頷いた。もちろん彼女はここへ偶然来たわけではないのだ。
リリアンの初めてのお使いじゃなくて街歩きを絵に残すよう国王陛下から依頼されている。
さて、食べる物の注文だ。ここは座っているだけでは何も出てこない。
リリアンとソフィーはこの店の人気商品であるモンブランを注文するつもりだったが、それは季節商品で今はやっていないそうだ。
その代わりに新年1月1日から7日までの期間限定ガレット・デ・ロワというパイがあると言うのでそれにした。
これは当たりクジになっていて、中にソラマメが入っていたら当たりらしい。
パメラとレーニエはガトーショコラだが、好きなのを選んだらたまたま被ったらしい。
フィリップはチーズケーキを。
ニコラはエクレアを5つ。
マイアが座っているのとは別の角っこで護衛隊隊長等に見守られながらお毒見役が紅茶とケーキを先に食べていたが、チーズケーキとガレット・デ・ロワだけ食べれば良さそうなものなのにガトーショコラとエクレアも食べていた。
女性の毒味役には、これらに毒が入ってるかもしれないという緊張感は見られない、表情は分からないがケーキがいっぱい食べられてご機嫌そうに見える。
「お兄様、それ5つも食べられますか?」
ニコラの前に置かれたお皿にはエクレアがずらりと並んでいる。
「だってこれ小さ過ぎるだろ、それに前にリリアンが作ったシュークリームの山を食べきった私をナメてもらったら困るな、これくらいワケないよ」
「私もあの時はニコラをナメてたよ。確かにあの山を瞬く間に食べきっていたね。
今はリリィの手作り菓子を食べる機会がなくてね、あれはどんな味だったのかなぁ?」と言いつつチラリとニコラを見るフィリップ。
(あ、この話題はマズった)
もちろんフィリップは本気で怒っているわけではないが、うっかりいらない事を思い出させてしまった。やぶ蛇だ。
「リリアン、今度ウチのシェフにシュークリームの殻とクリームを作らせて届けるから、クリームを詰めて殿下にたらふく召し上がって頂いてくれ。私からの詫びだ」
「わぁ!お菓子作りみたいな事が出来るなんてうれしいです。お兄様、お願いしますよ絶対に忘れないで下さいね!
今度は上手に作れる気がする、楽しみ〜!」
「良かったね僕も手伝うよ。リリィのアシスタントは任せて?
リリィの部屋の天井は高いからどれ位高く積み上げられるだろうね」
天井まで届くほどのシュークリームなんて・・・ニコラが2人の期待に応えようとしたら、どうやら相当な量を準備しなければならなくなった。
やぶ蛇のやぶ蛇だ。
「殿下、リリアン様、シュークリームを山のように積み上げたものはクロカンブッシュと言って割とスタンダードなウエディングケーキですよ。子孫繁栄を願って結婚式の前に2人の共同作業でカラメルなどで接着しながら円錐状に積み上げていくのですが、高ければ高いほど良いとされています。
普通はプチシューですが、お二人なら普通サイズのシュークリームで巨大に聳えるクロカンブッシュが豪勢で良いですね!」とソフィー。
「子孫繁栄?」
「結婚式?」
説明を聞いて、フィリップとリリアンが恥ずかしさのあまり固まった。
「あはは、殿下が師匠をいじめるからソフィーに仇を討たれましたね」とパメラが笑う。
「シュークリームだとシューが潰れて崩れやすくなるでしょうから高く積むのは安全上オススメ出来ません」と今までパメラの横で笑っていたレーニエがワザと真面目な顔を作って進言した。
「それに崩れたら縁起が悪そうだし」と補足することも忘れない。
「では積むのは止めておこう。安全上問題があるのなら仕方がない、リリィ今回は普通にシュークリームとして食べようね」
「はい」
とりあえず落ち着いてチーズケーキを一口食べようとして、フィリップはふとソフィーに目を遣った。
先ほどパメラにソフィーがニコラの仇を討ったと言われた時、普段ならソフィーは『そんなつもりはなかったのですが』とか何とか言って否定しそうなものだが今は澄ました顔で紅茶を飲んでいる。まさか本当にそのつもりだったのでは?という思いが胸を掠めた。
王太子を遣り込めるなんて大胆なことだが、ソフィーは宰相モルガンとブリジット夫人の娘なのだ。
ああ見えて才女だし、おっとり大人しそうだけど実は見た目と違うのかもな。
だとしたら性格的に多少役不足感があると思っていたが、やり手のジョゼフィーヌ夫人の跡を継いでベルニエ領をやりくりするのは案外向いているかもしれない。
フィリップはソフィーに対する認識を改めることにした。そしてベルニエ領主になるニコラと助け合って盛り立てていける良い夫婦になりそうじゃないか、と考えて口元を緩めた。
「そう言えば前に言ってた小さい頃に住んでいた家はお前達の新居に考えているとジョゼフィーヌ夫人が言ってたぞ。それを聞いた時はニコラにはまだ話してないと言っていたが聞いているか?」
ベルニエ夫妻はリリアンがいるので建国祭の後もしばらく王宮に留まっていたからそんな話もしていたのだ。
「えっ!聞いてないっ!ホント?うわーっ、すっげえ嬉しい。今の本邸に同居になると思ってた」
「ニコラ様?」
「ソフィー、俺たちも俺たちの家を持てるって!そこは俺が子供の頃住んでた家で気に入ってたんだ。
住み始めるのは2年後だけどもう家はある。夏にでも見に行くか?これはもう電撃婚のエミールにも負けてない、後は卒業するだけだな」
フィリップから教えられてニコラはウッキウキになった。エクレアを食べる為に開けた口がさっきまでより大きい。
そして内心ではちょっとエミールに張り合っていたらしい。
「お兄様、よほど嬉しいのですね」とリリアンも嬉しそうにガレット・デ・ロワを食べようとナイフを入れると何とソラマメが顔を出した。
「あっ、当たりです!ソラマメが入っていました」
店主は「当たりにはこちらをサービスします」とオランジェットというオレンジピールの半分をチョコでコーティングしたお菓子を持って来てくれた。オレンジが色鮮やかでとってもお洒落なお菓子だ。
皆で食べられるくらいお皿に盛られている。もちろん毒味済みだ。
そして紅茶も新しく淹れられた。
「オレンジの風味とチョコが合う〜」
「おお!案外旨いな、これ。
エクレア続きだと甘ったるくなるから口直しに酸味と苦味がちょうどいいアクセントになる」
お兄様、それなら色々と違うものも頼めば良かったのでは?とリリアンは思った。
「紅茶にもとても合いますよ」とソフィーも嬉しそうだ。
先ほどのケーキより何故か人気のオランジェット。
リリアンはパトリシア母様とエマ達にお土産にしたいと言い出した。
などとすっかりマッタリと過ごしていたらもうお昼だ。
やはり王都では定説の『ショッピングに来てすぐ喫茶店に入ったらお尻に根が生えてアッと言う間に時間が過ぎて買い物にならない』とは、言い得て妙その通りだと言わざるを得ない。
「あら、もうこんな時間。お昼はどうなさいますか?」とソフィー、まだ案内したいところは目白押しなのに。
「まだ10時のオヤツを食べているところですよ?」と呑気な事を言ってるリリアン。
なんと2時間もかけて食べていた。貴族の気の長さは精霊並みなのか。
「豪華な料理は食べ飽きるほど毎日食べておられるのだし、軽くファストフードにしたらどうでしょう?たまにはそんなのも楽しいかも」とパメラが提案する。
「面白そうです、フィル様」
「いいねそうしよう。では出ようか。
店主、オランジェットを土産に包んでくれ」
フィリップがドルチェ・タンタシオンのお会計に立つとリリアンも付いて行く。社会勉強だ。ふむふむ、こうして支払いをするのか・・・。
ちなみに通常は事前か事後にエミールが処理するのでフィリップがすることはほとんどない。
そして王太子の買い物はツケ払いだから小切手だ。
フィリップは王太子だし、特に王都はフィリップが直接様々な問題を解決する政策に関わっているし、これらの商売をする場所を貸してるし、商売する許可も出している領主的な立場にある。
しかも今日はこの店は1日丸々借り切っているので特に今支払う必要なかったのだがリリアンの手前、その場で選んで入った店という体裁をとっているので支払っておく。
実際は今日はリリアンの『初めて街にお出掛け』なので、念の為に安全面を最優先で事前準備しまくりなのだ。
包まれたオランジェットを差し出しながらお店の人がおずおずとリリアンに話しかけてきた。
「あの、リリアン様・・・もし宜しければご来店の記念にサインをして頂ければ嬉しいのですがお願い出来ませんでしょうか?」
ベルニエ領で2人があちこちの店にサインを残し、それらの店が流行って大きくなったという話は二、三ヶ月前に王都進出してきた鳥専門ペットショップの奇声騒音問題(既に解決済み)と並んで噂になっている。
だが流石に王太子にお願いするのは図々しいと思ったようだ。
「え?」
変装しているのになぜか私が誰かバレてる。
「今日はお忍びなんだけどね」と冷気を漂わすフィリップ。
「そうでした、本当に申し訳ございませんでした。王太子様と婚約者候補様のご来店に喜び過ぎてつい、わきまえないお願いをしてしまいました」とお店の人が小さくなって平に、平にお許しを〜となっている。
「パイもオランジェットもとっても美味しかったですし、初めての王都散策記念にサインをして差し上げたい気持ちもあります。どうでしょうか、フィル様」
お店の人がパァーと明るい顔になり期待の眼差しをフィリップに向ける。
「今回はリリアンに免じて特別だから。いつも許すとは限らないからね」
店員に釘を刺すことは忘れないがリリアンには二つ返事だ。
「いいよ、じゃあどこにする?」
「そうですね、あの壁はいかがです?」
前にもキバタンのお店で書いたのでサインは壁にするものと思ったのかそう提案した。広場に面していない方の壁は窓がなく一面書き放題だ。
お店の人は壁に書くと言い出すとは思わず紙に羽ペンとインクを用意していたが、マイアが来て言った。
「王太子殿下、ちょうど私が壁画に使おうと色々な画材を用意しておりまして。これを使ってみて下さい、恐らく良い感じに書けると思います」
そう言って、四角い棒を差し出してみたもののちょっと心配になったのか試し書きに自らサラサラと壁に絵を描いた。書き慣れているフィリップの横顔だ。
「発色も書き味も滑らかで想像以上に良いですね、ではこちらをどうぞ」
それはきめの細かい粒子の、軟らかい石のようだ。それに面と角があるので自然にお洒落な字が書けそうだ。
フィリップは大きく勢いよく書いた。
そのサインの下にリリアンも同じように思い切って勢いよくサインを書いた。前の時はリリアンはちょっと字が細く頼りなかったな、と自分で思っていたから。なかなか見栄え良く書けた。
お店の人が王太子のサインに感激したのか、はたまた予想外の大きさだったからか「おおおおお」と声を発しながら仰け反っている。
いやそうなのだ、小さくチョロチョロっと書くものと思っていたら思わぬ大サインだったから驚いたのだ。
「うん、バランスが良いね。リリィは字も大人っぽくしっかりしてきたね」とフィル様が褒めてくれた。うれしい。
「ほい、じゃあ次は俺ね」
頼まれてもないのにニコラが来てリリアンの手から四角い棒を取った。
壁にニコラ・ベルニエと力強い字で書く。もちろん王太子フィリップのサインより位置が上にならないように気をつけることは忘れない。
そして今度はソフィーに手渡され、ニコラに「この辺ね」と促されてサインを書いた。
ニコラもソフィーと永遠に残る記念サインを壁に残したくなったのだ。
そうなるとバトンはソフィーから自然にレーニエへ。
レーニエはその剣さばきを思わせるような滑らかで流れるような美しい文字でサインを書いた。
しかしパメラはレーニエの下に書こうとせず別の場所に書こうとしてレーニエに「トリプルデートなのに、僕らだけ別々は寂しいよ」と呟かれ、「仕方ない」と嘆息すると大して抵抗もせず下に書いた。
レーニエはマイアのお道具セットを覗くと「こっちに赤い塗料もあるじゃないか」と言って止める間もなく『私の愛しい人』と書いて2人のサインの上に大きなハートを描いた。
結婚は出来ないと言っているパメラが、いつか訪れると思っている別れの時の為に、この先もずっとここに残るサインを上下に書くことを躊躇したのは分かってる。
でも今、2人は恋人で嘘偽りなく愛し合っている。その気持ちをここにしたためてもいいだろう?
勢いよく鮮烈な真っ赤なハートを描いた背中がそう物語っている。
はわ〜、レーニエの情熱的な求愛を見たリリアンは胸熱だ。
「レーニエ様、すてきです!熱い想いが伝わってきます」
お母様がよくやる『尊い』とか言ってぶっ倒れるのはこういう時のこういう気持ちの時なのねと悟った瞬間だった。
その様子を見て負けず嫌い精神が疼いたニコラが「ちょっと貸して」とレーニエの手からまたもや取ってソフィーの名前の上に赤で『私の恋人であり宝物』と書いた。
ソフィーは頬に手を当て「ニコラ様」と嬉しそうだ。
次に無言でニコラから赤の画材を受け取ったフィリップはあろうことか『私のお姫様であり私の天使』と書いた。
皆んな負けず嫌いかっ!ノリとは言えなんと大胆な!ここは公共の場だぞ!?そんなツッコミを入れる者は今ここには居ない。
息を飲み両手を口に当てその書いてある言葉を間違えて読んでいないか何度も読み返したリリアンは「フィル様が・・・」と呟く。
私のことをフィル様の特別だとおっしゃって下さるのですか?
ジッとしていられなかった。リリアンも皆の情熱にあてられたのかもしれない。
「フィル様!」とフィリップの背中に飛び付いた。
フィリップはニコラの2つの文句に対抗して、もう1つ書こうとして 『私の宝石』ではまだ足りない、宝石よりもっと大事で必要で愛しているから・・・一番書きたいのは『私の全て』だが、それを書いたら愛の告白のようではないか?
いつだってリリィへの想いは心の縁を飛び越えて溢れ出しそうだ。しかしすんでのところで耐えているのだ。
ここまで待ったのにそんななし崩し的な告白をするのは勿体ない・・・。11歳の誕生日に景色の良い所で指輪と花束を用意してプロポーズするつもりなんだから。
それともいっそもうここで書いて愛してると告白しちゃう?ドラマチックに。
嫌、ダメだ。
大体、気持ちは分かるがレーニエの溢れちゃった想いは側から見るとキザったらしくて小っ恥ずかしい。私は同じ轍は踏むまい。
などと考えていて腕を組んで壁と睨み合っていたから後ろから飛び付かれて驚いた。
「おっと」
リリアンが後ろからしがみついてくるなんて超絶可愛い、これはバックハグ!?だけど後ろから腰に抱きつかれたら動けないよ。
「リリィ、可愛い」とリリアンの手を外して抱き上げたらリリアンからも抱きついてきた。何これ可愛い!
ドルチェ・タンタシオンの店主は自分がお願いしてサインを書いて貰うことになったにも関わらずこの状況に戸惑っていた。
(何なんだろうこの自由な人たちは?)
もちろん今日は1日王太子様御一行が来られる可能性があるということで朝から貸切り体制で待機していたから、我が店に来て頂けて光栄の極みなのだが6人+1人は全員無秩序というかやりたい放題だ。お会計が終わってからが長い。
王太子はまた椅子に座り直してリリアン様を抱きしめてイチャイチャしているし・・・。
お抱え画家というマイアは壁のサイン横にそれぞれのカップルの絵を描いてから椅子の上に立ってまで全体にお花の絵を散らしている。色々な画材の使い心地を試しているようだ。バランス的にもう一分の隙間もなく芸術的な壁になってきた。
(これが王族、そして大貴族という方々か。我々庶民とは違い過ぎる、自由だ)
来るか来ないか分からないのに待機料として大金が支払われている。しかも王太子に婚約者候補、王太子護衛ニコラ様と王立騎士団の超有名人レーニエ様のサインまで貰えた上に恋人のサインまでせしめた・・・。大儲けだ。
これは使える!
このサインがあれば此処は名所になる!ここは恋人達の、いや恋のメッカにしたら店はもっと流行るぞ〜!
モンブランが一発当たって有名店になったものの、モンブランがラインナップから外れると客の入りが今一つで他の競合店に押されている。
さっそく店主は店名をそれらしく変えようと考える。今のドルチェ・タンタシオン(甘い誘惑)より合う名前。
甘い恋人達、
甘い告白・・・うん、これはなかなかいいな、
甘い砂糖、そのまんま。
甘い言葉、いやこれはダメだ良くない意味にもなる。
そこへソフィーがそばに来てコソッと言った。
「店主さん、私達はドルチェ・タンタシオンに来たのですから次に来た時に名前が変わっていては困りますよ。メニューも変えないで下さいね?リリアン様の思い出の店がすっかり変わってしまったら次に来た時にきっとガッカリなさいますから」
「はっ、はい」何、この人千里眼!?
いいえ、店主の悪巧み顔のせいで考えてる事が分かり易かっただけです。
「では、皆様そろそろ次に行きましょう」
「はーい」
「どうもありがとうございました」
ソフィーの音頭で深く頭を下げる店主の前を通り6人はゾロゾロと去って行った。
後日、壁のサインと絵のおかげで、告白と恋人達のメッカになり、モンブランのない時期もめちゃめちゃ流行るお店になった。
特にリリアンのお気に入り商品としてオランジェットがお持ち帰りやプレゼント用としても人気商品になって嬉しい悲鳴をあげ続けることになる。