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第五話  戦い

初日で戦いが始まります!


「んー…。アイスが食べたい」


 とてつもなく食べたい。みんなは無い?急に食べたくなる事。


「アイス?」

「アイスって言うのは冷たくて、甘い凍ったお菓子みたいなもの」

「…アイス食べたい」


 ミルも食べたいみたい。

 買いに行くか…。

 ついでに今日の夜ご飯はイカリングフライ&豚汁。


「ミル、来る?」

「行く」


 財布を持って行く。

 サザエさんにはなりたくないし。


「んじゃ、準備して」




  ★ ☆ ★


 外は以外に暖かかった。春だから?

 コンビニは歩いて10分の所。

 一話で言ったけど、ここは余り人が通らない。と、同時に家があまりない。

 だから、騒いでも怒られない。


「見つけた、見つけた…。王女様だ」


 声?どこから?

 暗くてよく分からない。


 一一ズバッ…


 耳元で何か音がしたかと思うと、頬から血が出ていた。


「えっ?なんで?」

「フェレルケット、出てこい」


 戸惑う僕に比べてミルは冷静だった。

 ミルがそういうとすぐ目の前に竜巻が起こった。

 あぶねぇ…。

 竜巻が止まると、竜巻が起こっていた所に男が一人立っていた。


「覚えていただいてて光栄です。王女様」


 男の顔は整っていて、体格もそれなりにいい。


「当たり前よ。王宮に来た時言ってたよ?『獲物を捕らえる時は最初にナイフを投げて威嚇する』と」


 ミルは少し警戒しているようだ

 フェレルケットは指をパチッと鳴らした。

 すると、火の玉がいくつも現れた。


「おいおい……。ここ、地球だよな!?なんであんなのがあるんだよ!?」

「フェレルケットの魔法よ。彼は炎使いみたいね」

「さぁ、死んでもらおうか。王女様とそのネズミさん♪」


 もう一回指を鳴らすと火の玉が襲い掛かって来た。


「ゲッ!マジかよ!逃げるぞ!!」


 ミルの手を引いて逃げる。

 一番最初に襲い掛かって火の玉は僕のすぐ前に落ちた。

 足、遅くてよかったァ…。

 そう思ってる間に次の火の玉が襲い掛かってきた。


 一一休む暇も無しかよ…。


 今はとにかく逃げる!

 逃げたら勝ち!


 一一ボンッ!!


「ぐはっ…」


 後ろばかり気にしていたせいで前から来ていた火の玉に気付かなかった。

 そのせいで直撃だ。

 ミルを引っ張っていた手を放してしまった。

 立って逃げなきゃ…。

 でも、さっきの火の玉せいで力がでない。

 しかも、熱いし痛い…。


「ふふふ…こんなものか…。人間、立ち上がれ!!」


 馬鹿にされてる。

 あの言い方だったら僕だけじゃない…他の人もだ!

 大丈夫…。優実に殴られる時の痛みはもっと痛いだろう!!

 僕は何とか頑張って立ち上がった。


「そうだ…。次の一発で仕留めてやる。人間の調査なんかしなくても、最小呪文で十分って事が分かったからな!」


 フェレルケットはまた何か呟き始めた。


「!なっ…!亘、逃げろ!逃げるんだっ!!」

「逃げても無駄ですよ…」


 ミルの言葉に耳を傾けずにしっかりと前を見る。否、フェレルケットを見る。


「逃げない!逃げたらミルはどうなるんだよ!それに、逃げるなんてカッコ悪いマネ…したくない!」

「さっきまで逃げていましたよね?…まぁ、いいでしょう。ここで果てるがよい!ファミネール!!」


 凄い…。火の竜巻だ。


「なに、これ!あり!?」

「上級呪文だ!だから、逃げろと言っただろ!」


 ミルの手を引っ張り全力で走る。


「ほぅ…小賢しい…」


 竜巻(?)は僕達を追って来る。

 えっと、えっと…火に弱いのは…。


「ばか!水だ!」


 ミルが助言をくれた。

 水…。

 水が沢山あって広い場所は…。

 あそこしかない!

 ここを左に曲がって、あそこを右に…すると…。


「学校かっ!?」


 チッ…気付かれた…。

 だけど、学校まであと少し…。

 急いで学校に入り、プールを目指す。

 よしっ!大丈夫!!


「甘いな…」


 フェレルケットが出したファミネールはプールの中にある水の所へ行ったかと思うとプールの水を蒸発させた。


「ありかよ!」


 みるみるうちに水が無くなる。

 ファミネールがダメだということはフェレルケットが何かしているんだ!!

 でも、どうしよう…。

 フェレルケットに水をかけてもファミネールに蒸発させられるだけ……ん!蒸発!!

 あれがある!!!!

 すぐそこにあるホースをもち、蛇口に手をねせる。

 プールの水はもう全て無くなっていた。


「ふふふ…あっはっはっは!!これで終わりか!呆気ない…」

「ばーか。終わりなのはお前だよ」


 台詞の終わりと同時に蛇口をひねる。

 おもいっきりひねるとホースから水が勢いよく出る。


「そんなもの蒸発させて…」

「だからお前は馬鹿だって言ってんだよ」

「なにっ!?」


 ファミネールはどんどん水を蒸発させていく。

 すると、雲行きがあやしくなる。

 しばらくすると…


 一一ポタッ…ポタッ…


「雨か!」

「その通り!お前が裏で細工してるんだろう!」

「チッ…」


 フェレルケットはスッと消えた。


「今回は負けを認めてやる。だが、次は必ず仕留める」


 その言葉を残して。

ありがとうございました_(._.)_毎回ボコられてばかりですが(優実に)、亘は可哀相です…。

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