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異世界転生変奏曲~転生したので剣と魔法を極めます~  作者: Moscow mule
第十三章 青少年期・アウローラ編
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第144話:散りゆく命


 

 軍神ジェミニと天剣シルヴァディの戦いは最後まで熾烈を極めた。


 その決着がつくまでに、交わした剣の数は計り知れず、辺りに走った剣撃の跡は、おそらくどんな天災が起きたのかと見まごうほどのものだろう。


 だが―――決着はついた。 


「……見事だったぞ、天剣よ」


 夕日を背に、立っていたのは1人。

 白髪を風に棚引かせる、浅黒い肌の持ち主―――ジェミニだ。


 鼻息は荒く、胴に走る傷に加えて、肩口にも、首筋にも、至るところに傷はついているも、五体満足で地に立っている。


「………」


 逆に、呼吸もなく、仰向けになって倒れる金髪の男は、シルヴァディ。

 左腕は肩口から先は無く、その胸には、一目で致命傷と分かる、抉るような傷が痛々しく残っていた。


 つい先ほどシルヴァディの胸を貫通したこの剣の傷は、魔力が切れて間もなく、ジェミニから放たれた一撃によるものだ。

 まだギリギリ命はあるものの、おそらくあと数分で命を落とすだろう。


「…認めよう。貴様は俺を殺せる―――いや、一つ違えば殺せた存在だった。間違いなく過去で最も強く――そして俺に恐怖を与えた剣士だったよ」


 計12度。

 シルヴァディがジェミニの《絶対領域》を突破した数だ。


 どれもが、あと一歩のところまでジェミニの肉を断ったものの、致命傷にまで至らなかった。

 ジェミニの反応速度と肉体駆動速度、そして、絶対領域の魔力の圧が勝ったのだ。

 だが、もしも、何か一つでも違っていれば、立っていたのは逆だったかもしれない、そんな勝負だった。


「―――む?」


 ジェミニがそんな好敵手の体から顔を上げると―――その先には、白い照明弾の上がるイルムガンツ要塞が見えた。

 

 白い照明弾―――つまりは、東軍の降伏。

 ネグレドの身柄が抑えられたのだろう。


 結果としてジェミニの援軍は、間に合わなかったのだ。 


「ククク…そうか―――負けたか…。なるほど確かに―――俺より強い者はいなかったが―――負けた。負けさせられた……これが、予言ということか」


 そして、ジェミニは再びシルヴァディに視線を向ける。


「天剣シルヴァディよ。貴様は俺に勝てなかったが、だがその命を持って俺に初めて敗北を与えた。俺はシルヴァディという強者の名を忘れることはない。誇ると良い」


 そして、ジェミニは身を翻す。

 

 もうこの場所には用はないと―――戦いの終わった地に存在意義はないとでもばかりに。


「―――安らかに眠れ」


 そう呟いて、ジェミニは歩き始めた。


 その後ろには、どこに隠れていたのか、灰色の髪の少女が出てきてトコトコとついて行く。

 

 そんな奇妙な2人組の姿は、すぐに小さくなり―――やがて見えなくなっていった。

 彼らがどこに行くのかはわからない。

 きっと本人たちもわからないだろう。




● ● ● ●




 ―――そうか…勝ったか…。


 消え行く意識。

 燃え尽きる命。


 痛みを通り越したそんな世界で、シルヴァディはその心に宿る記憶をたどっていた。


 強い―――強かった。


 軍神ジェミニ。

 おそらく、最初に傷をつけたときに決めなければならなかったのだろう。

 圧倒的な力の前に、徐々にシルヴァディは追い詰められていった。

 残存魔力をケチったのもまずかった。

 心――背負っているものでは負けないと思っていたが、奴の自尊心―――最強であるという自負の執念を舐めていた。

 いつまでたってもジェミニの魔力が切れることはなく、その圧倒的存在感の前に、シルヴァディになすすべはなかった。

 完敗だ。

 

 ――いけると思ったんだけどなぁ…。


 弟子には無理をするなとか言っておいて、自分が一番無理して、死んでいたんじゃあ世話はない。

 

 ―――だが、まあ、後悔はない。

 あのまま弟子を見殺しにするくらいなら、この結末でも甘んじて受け入れる。

 前線を離れたのは心配だったが、西軍が勝ったなら良かった。 

 きっとラーゼンならば、この国をいい方向に導いていくに違いない。


 どうせ戦争が終われば、戦闘員であるシルヴァディにできることは少ない。ゼノンがいれば大丈夫だろう。


 剣にも魔法にも思い残しはない。

 やれることはやった。

 アルトリウスはまだまだだなんて言うけど、もう教えることなんて何もない。

 わだかまりのあった娘とも、打ち解けることができた。


 ――アイツが俺と出会ってくれたおかげで、この数年は、悪くない人生だったよ。


 妻を失い復讐に囚われ、さらに色々なものを失った。

 もう自分には、剣として生きるしか道はないと思っていた。

 

 でも、アイツのおかげで、本当に大切なものを取り戻せた。

 大切なものを守ることができた。


 ――欲を言えばもう少し―――もう少しだけアイツらと一緒にいたかったが…。


 まあ言っても仕方がない。

 

 …もうそろそろ、お迎えが来たようだ。

 意識が消える。

 持ってかれたように――抜け落ちていく。


 ――ああ、そうだな、ソルシア、お前とも久しぶりに、会えそうだ…。

 

 ――え? シンシアを残していくのが心配だって?


 大丈夫だよ。

 俺達の娘はそんなやわじゃない。


 それに、シンシアの傍にはアイツがいる。

 まだまだ若いが、あれでいて俺なんかよりよっぽどしっかりした奴なんだ。

 

 他にもいっぱい女がいるじゃないかって?

 ハハッ、いいじゃねえか、それだけアイツの度量が広いってことだろう?

 大丈夫、アイツならシンシアを幸せにしてくれるさ。


 え? 俺?

 俺は…お前一筋だよ…わかるだろ?


 ……ああ、いいさ別に―――これからはずっと一緒だ…。 

 

 そうだな、そろそろ、時間だ。


 じゃあな、アルトリウス。

 …俺と出会ってくれて、ありがとう。


 そして――シンシアを…よろしく頼む―――。

 



● ● ● ● 




 軍神ジェミニが去って程なく、天剣シルヴァディの体の傍に、2人の人影が現れた。


「…なるほど、こうなっていましたか」


 悲痛な声で呟くのは、桃色の髪の妖艶な美女、ユリシーズだ。

 イルムガンツ要塞へ向かう途中、明らかに尋常でない戦闘痕を見つけたので軽く立ち寄ったのだが…。


「…そうか、こやつが先に逝ったか…」


 立ち寄った先、その場で見つけたシルヴァディの体に寄り添うように屈むのは、老人、ゾラだ。

 彼にとっては、短い期間とはいえ、シルヴァディは弟子であった男だ。

 思うところがないわけではない。


「流石の天剣も、軍神には勝てなかったということですか…」


「じゃろうな…軍神以外、シルヴァディに勝てる者がいるものか」


 2人は、軍神ジェミニがこの戦争に参加しているということを知っている。

 軍神がいたヌレーラから―――アウローラかイルムガンツか、どちらに行ったかはわからなかったが、この分だとイルムガンツに来てシルヴァディと戦闘をしたのだろう。


「軍神は…この後どちらに行ったのでしょうか? 要塞の方へ?」


「いや…おそらく違うじゃろう」


 そういうゾラの目線の先は、血痕があった。

 血を流しながら誰かが歩いて去っていったような、そんな血痕だ。


 その先は、要塞とは真逆の方向である。

 おそらく戦闘を終えた軍神は立ち去って行ったのだろう。


「むしろ…あの軍神に手傷を負わせたことの方が驚きじゃがな」


 軍神という存在の強さを、長く生きる2人はよく知っている。

 彼の生誕から今の今まで、その強さを見聞きしているのだ。


「…ですね。なにせ、お爺が、戦争に参加してまで敵に回さないように気を使った相手ですし」


「…なんのことじゃ?」


「だってお爺、別にネグレドに大した恩はないでしょう? 昔に弟子の不祥事を庇ってくれたことならありますけど…もう10年は前ですよ。だから…私がヒナちゃんやあの坊やに肩入れして、軍神と敵対してしまうことを避けるために最初から東軍として参加したのかと」


「……考えすぎじゃ」


「…じゃあそう言うことにしておきます」

 

「そうしてくれい」


 そして、2人は再びシルヴァディに向きなおる。


「それで、どうしますか? 彼の遺体…このままにはしておけませんよね」


「当然じゃ。こやつは弟子である以前に――この国で最も偉大な魔導士じゃからな。丁重に扱い――届けるべきだろう。どうせダルマイヤーを迎えに行かなければならんしな」


「…そうしましょう」


 2人はそう判断し、シルヴァディを運ぶことになった。

 おそらく遺品になるであろう彼の装備類を集める。


 そして彼の体を背負う直前―――ふとその表情が、ゾラの目に入った。


「――ほう、あの時とはまるで別人じゃのう」


「あのとき?」


「いや、ふと、こやつと初めて会ったときのことを思い出してな」

 

 もう何年昔になるか。


『どうしても殺したい男がいる。俺に剣を教えてくれ!』


 そう言ってゾラの元に訪れた青年の顔は、復讐に燃えていた。

 そのとんでもない才能と、一種の危うさに、当時はいくらか心配もしたものだが…。


「―――それに比べて…今はやけに穏やかな顔で眠っておる」


「…そうですね、とても負けた剣士の顔じゃないです」

  

 そんなことを話しながら、2人は歩き出した。

 



● ● ● ●




 イルムガンツ要塞―――司令部に、幾人かの護衛を引き連れた少年が現れた。

 銀髪に、ヒビの入った眼鏡をかける少年だ。


「――ほう」


 少年――オスカーが部屋に入ったとたん、興味深そうな声を漏らしたのは、椅子に腰かける1人の老人だ。

 ネグレド・カレン・ミロティック。

 実質的に、東軍のトップにして、イルムガンツ要塞の主。

 そして、オスカーに対して降伏宣言を出した敗軍の将である。


 そんなネグレドに、オスカーは敬礼をする。

 

「オスカー・ファリド・プロスペクターです。ミロティック閣下、お久しぶりです」


「そうか、あの小さかった幼子が…」


 2人は、何年も前に面識がある。

 まだオスカーは学生になるかならないかの頃、ネグレドとライラの結婚式でだ。


「…おめでとう、小さき英雄よ。君の勝利だ。こんな状態で出迎えることを許して欲しいがね」


 ネグレドは苦笑しながら言葉を贈る。

 こんな状態というのは、そこに座るネグレドの傍で、シンシアを始めとしたアルトリウス隊の実力者が目を光らせているということだ。

 別段縛られているわけでもないが、彼らに挟まれた状態で、この老人1人に何をどうすることもできないだろう。


「いえ、こちらこそ…このように堅苦しい状態で申し訳ありません」


「堅苦しいもなにもないさ…私は敗軍の将だからな、当然のことだ」 


「…ご英断に、感謝します」


 ネグレドは、その境遇の割には落ち着いているように思える。

 少しやつれてはいるが、依然として、やはり彼こそが、この一軍の最高司令官であるという事を実感する風格は残っているだろう。


「…これから、ラーゼンは私をどうするつもりだ?」


「おそらく、同志に迎えるのではないでしょうか」


「ほう、同志ね」


 オスカーの返答に、ネグレドは自嘲げに口を開く。


「…同志。たしかに言葉の響きは素晴らしいが―――しかし、()()()に同志など必要か?」


「…閣下―――」


 周りを敵に、それもいつでもネグレドを殺せるであろう実力者を相手に、老人はそれでも指揮官として恥じない毅然とした態度で言葉を綴った。 


「ふん、わかっている。私は元老院のクソ共に脅されて仕方なく戦ったと証言し、ラーゼンとの友好を示し、彼の意見に常に賛同する―――イエスマンになる。それが奴の同志になるということだ」


「……」


「そして、それを断るなら、殺すのだろう。ラーゼンにとって、私は共和主義の旗頭だ。同じ道を歩まないならば、生かしておくには危険すぎる」


「閣下、わかっているのなら…」


 それが分かっているのなら、どうか命を大切にしろと、オスカーの真意はそこにある。

 ネグレド・カレン・ミロティックは確かに敵ではあったが、優れた指揮官であり、政治家であり、高潔な人物だ。

 オスカーとて、彼の命を奪うのは本意ではない。

 きっとラーゼンも、人物としてのネグレドは嫌いではないだろう。


 だが、ネグレドは首を振る。


「―――若き英雄よ。わかっていないのはそなただ。どうして負けて簡単に意見を変える程度の人間がそもそも戦いを起こす? 人の主義主張とはそのように簡単に移り変わるものではない」


 まさに、高潔に―――壇上で述べるように、ネグレドは声を上げる。


「私は共和主義を信じた。選挙による幾人もの知識人による政治でなければ、ユピテルはユピテル足り得ない。たとえそれが衆愚であろうと、寡頭であろうと、それが民衆の選択である限り、大義があるからだ。

 だが、いくら優秀だろうと1人の強大な権力者が握る政治は、大義がない。たった1人の力によって国の全てが決するその愚かしさの末路を、我々は知っているはずだ。

 年数を重ねれば重ねるほど、その1人の才覚は問われ、その1人に民は満足しなくなる。民は全ての責任を放棄し、1人の責任を問うようになる。待ち受けているのは崩壊と、終焉だ。

 そんな世界は許してはいけない。いや、かつては世界は許さなかった。

 オルフェウスがイオニア帝国を打倒し、どうして王にならず、共和国を作ったのか、その意味を忘れたユピテルは、もはやユピテルではあるまい」 


「…閣下――」


 どこかいたたまれない物を見るかのようなオスカーの視線に、ネグレドは、息を吐く。


「…本当はな、部下の言うように、裏道を使って要塞を脱出し、逃げ延びることもできた」


 そして、ぽつりぽつりと、語りだした。


 ネグレドを慕っていた部下達の言う通り―――シンシアがここにたどり着く前に、まだ生きている抜け道を使って逃げるという手段も取れたのだ。


「だが、そこの娘の来る少し前に、早馬が届いた。『会戦に敗北。都市アウローラはラーゼンの手に落ちた』とな」


「―――!」


 その言葉に、ピクリとオスカーの眉が動く。

 彼からしても初めて知った情報だ。


「全く、奴らには十全な軍団と、最善の戦略を与えていたのに、ちっとも言うことを聞きやしない。それに…なんの音沙汰もないということは、どうやら最後の切り札も不発に終わったようだ」


 ネグレドは再び目を閉じ、ため息を吐く。

 まるで彼が歴戦の智将とは思えない、ただの老人に見えてくるような、そんな仕草だ。


「様々な場所で頭を下げ、必死に要塞を建設し、人と兵糧を集めた。これ以上できることはないというくらいまで、準備をした。10年だ。10年かけたのだ。

 …しかし、これが、時代の流れとでもいうのか―――ラーゼンでもない若造に会戦で出し抜かれ、強力な手駒は烈空に抑えられた。もう一方の戦端は元老院の愚かな貴族共のせいで壊滅し、ついには誰よりも信頼し、ここまで共に歩んできたクザンも死んだ。何か一つでも違えば勝っていたであろうその全てで、私は負けた」


 悲痛な声、はたまた自虐的な声だろうか。

 

「もう戦う牙は残っていない。共和主義は時代に敗れたのだ。ラーゼンは今までの制度を壊し、国に必要な理想の政治をする。きっと奴にとっては主義主張などどうでもいいのだろう。伝統も、歴史も、関係なく――奴にとっての問題は、どの主義ならば国の為になるのか、どの主張なら、民が納得するか、それだけだ。合理的で現実的で…昔から―――かたくなにそれを譲らない奴だった」


 そこで、ネグレドの雰囲気が変わる。


「だが私にも譲れない意思がある。確かに私は敗れ、共和主義の剣は折れた。だが―――貴様らにくれてやる首はない!」


「――!?」


 周りが気づいたときには遅かった。

 ネグレドの手には、短剣が握られていた。

 まるで人も殺せないような、小さな小刀のような剣。

 

 そして―――。


「―――ぐふッ!」


「…自刃!?」


 ネグレドはそれを自分の腹に突き刺していた。

 赤い血がドクドクとしたたり落ちる。


 殺気がない――自分自身に対する剣。

 ゆえに、シンシア達の対応も一瞬遅れてしまったのだ。


 慌てて、彼らはネグレドを取り押さえ、短剣を取り上げる。


「…傷はそれほど深くない。治癒をかければ…」


「―――ふん、致死性の毒が仕込んである―――もう間もなく死ぬだろう。貴様らの恐れた共和主義の旗頭は、この要塞と共に死ぬことに決めたのだ…」


 魔法士たちの言葉を、ネグレドはそうして一笑に伏す。

 死地は自分で選ぶと、そう宣言するがごとく。


「閣下……」


「…若きプロスペクターよ、父親に言っておけ、勝利をおめでとう、そして、地獄へようこそ、とな」


 そういうネグレドの顔はどんどん青ざめていく。

 生気は消え失せる。


「…ライラよ…お前の兄は―――修羅の道を選んだぞ―――私は止められなかった…すまない………」


 そう言って、老人の体は力が抜けていくようにガクリと倒れ―――こと切れるように、目は閉じられた。


「……亡くなりました」


「そうか…」 


 かつて智将と呼ばれたネグレド・カレン・ミロティックは、その敗北と、共和主義の魂と共にこの世を去った。


 その敗北と死が意味することは、オスカーの―――いや、ラーゼンの勝利であり、戦いの終わりと、新たな時代の到来の予感である。


 だが―――その新たな時代に、ついて行けない者も多くいる。


「―――失礼します! オスカー司令、ご報告が!」


 敵将が死に、勝利したとは思えない陰気な司令部にもたらされたその報告も―――新たな時代にたどり着けなかった者の最後を知らせるものだった。


「―――天剣シルヴァディ閣下の亡骸が…届きました」


「――――!?!?!?」


 この場の―――いや、おそらく国の、世界中の誰もが、言葉を失うであろうその報せは―――誰よりもそこにいた、1人の少女に、衝撃をもたらした。


「―――そん…な……」


 この世の誰よりもその男の強さを知り、疑わないその金髪の少女が顔を青ざめながらその場に崩れ落ちたとき―――本来ならば彼女の肩を抱くべき少年の姿は、そこにはいなかった。



 泣きながら書きました。

 キャラに愛着のある方には思うところのある結果かもしれませんが、作品を書き始めた初期構想の時点でこうする事は決めていたので、断腸の思いで初志貫徹しました。

 あと1話か2話でアウローラ編は終わります。

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