表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銃剣士英雄伝  作者: オオウミガラス
第一章 旅立ちの準備
6/11

5話 戦いの果てに



 ヤヅキの合図とともにいっせいに前え跳ぶ。セムが杖を掲げ叫ぶ。


「行くよ!〚エム・ヒャガ〛」


 詠唱に合わせセムの周りに氷の矢が浮かび上がる。その数は約5つ。5つの氷の矢はスフィラを狙い弾け飛ぶ。


「わっ、〚イア・フラマ〛!!」


 すかさず後方に飛び火系魔法で迎え撃つスフィラ。こちらの攻撃は威力を少なくすることで手数を増やしている。セムの放った氷の矢をスフィラの火炎が焼き捨てる。 


 だが、セムの攻撃はそこで終わらない。(あらかじ)め氷の矢が溶かされることを予想していたセムは、矢を放った刹那、凍える風を吹き付け、スフィラの足元にできている水たまりを彼女ごと凍らせた。


「うわっ足カチカチふる。でも、スフィラ負けないでふ〚メル・フラマ〛」


 しかし、スフィラもさるもの。中級火系魔法を唱えることで、攻撃と同時に足元の氷を溶かすことも行う。サッと移動しスフィラが、多重詠唱を行う。

 

〚フラマ(プラス)ウィルド・エム〛


 スフィラの火と風の同時攻撃がセムに降りかかる。そして──


「えっ……」

「僕の勝ちだね」


 時間がかかるという多重詠唱の弱点を知っているセムが、魔法攻撃でなく、攻撃までに時間のかからない物理攻撃で、スフィラの喉元に杖、否、杖の先端に付くナイフを突きつけていたのだ。


 その圧倒的とも言える、力の差にスフィラは、ぐうの音も出ない。だが、それは周りも同じことだ。今までのセムの動きではない。


「どうしたんだよセム!いつの間にかそんなに強くなってるとわな」


「すごいわ、やっぱりウチのセムは違うわ〜」


 さらっと、セムは自分のものですよ発言をしたマリーナに、ヤヅキは、ツッコまない、というより諦めている。


「ま、負けたでふ……これじゃぁ、勇者を殺せない」

「勇者を殺すだと?」


 スフィラの最後の言葉にヤヅキが過剰に反応する。そしてなぜこんなにも反応するのかを知ってるセムは、何も言わない。


「そうでふ。スフィラの家族や、友達はみんな勇者とその仲間に殺されたでふ……だから、勇者を殺さないといけないでふ」


「そうか、お前も勇者に。そうだよな、勇者は、殺さないといけないよな」


「ストップ、ストッープ。ヤヅキ感情的になりすぎだよ、愛勇教団にでも聞かれたらただじゃすまないよ」


 感情的になったヤヅキをセムが落ち着かせる。その声でヤヅキも正気を取り戻す。


「そ、そうだな、すまねぇセム。だが、俺は決めた。スフィラは、連れて行く!」


「まっ、まってよ!僕が勝ったじゃないか、ならスフィラは来ないんじゃなかったの、僕にも負けたんだ!こんなこと言うのはどうかと思うけど言わせてもらうよ。スフィラは、足手まといになるよ!死ぬよ!僕は……もう……知り合いを失いたくない……」


「……セム、スフィラわな、きっと一人でも行くぞ。俺がスフィラの立場なら絶対にそうする。なら、一緒に行ったほうが生存率が高いんじゃないか?」


「う、う〜ん……きっとそやね。うん!やっぱり連れて行こー。スフィラも一緒に行きたいやんな〜?」


「うん!行きたいでふ!」


「うぅん……なら。ヤヅキ、君がスフィラを見るんだ、それなら僕も同意するよ」


 ヤヅキは、セムの瞳に宿るその強い決意を見た。そして、


「あぁ、俺がスフィラのことを見よう。それでいいか?」


「うん!いいでふよー、というよりお願いするでふ」「ウチも世話するけどね」


 そうして、新しい仲間、スフィラが加わった。そして、ヤヅキ一行は次の目的地。キャマティクル砂漠に向かった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新しく、スフィラがなかまになったなあ〜、はよキャマティクルいきたいわー。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ