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◇キーワード小説

◇どうしたらいいんだ。

作者: しおん

キーワード:ボールペン・女の子」

スラスラとサラサラと流れるように白を黒に染める。


”いいじまかなこ”


手をグーにして力任せに書かれたそれは、ガタガタと不格好な文字だった。






目の前にいるのは中学生程度の女の子。

いや、この場合”見た目は”と付け足しておこうか。


その行動も発言も幼児並に乏しくて、体ばかりが大きくなってしまった子供のようだった。


「まいごなの」


舌っ足らずなひらがな発音。

これは巷で噂のギャップというやつなのか?そうなんだとしたならば、世間様の価値観は僕に理解できない。


「ねえ、まいご…」


「うん、わかったよ迷子なんだね」


迷子ね。

だからどうしろと?


逆ギレだといわれようとも構わない!だって会話が成立しそうにない。


「そう。まいご」


迷子なのはわかったよ。復唱しなくていいから情報をくれ!


「えっと……お名前は?」


その言葉に彼女は目を輝かせ


「かけるよっ」


と言った。

言ってくれればそれで充分なんだが。



そして冒頭に至る。


はたして迷子の”いいじまかなこ”ちゃんを無事に……あれ、なぜ迷子なんだ?



親とはぐれたのか?


道に迷ったのか?



まさか、そこから聞き出さなくちゃいけないのか?



読んでくださりありがとうございます。

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