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みかけ
男の子は、男達を一瞬で片付けた。
男の子「大丈夫ですか?」
女性は、男達が殺されているのをみていた。
男の子も、あえて彼女にそれを見せた。
男の子「人は、生きている中で互いに呪い合っている。呪われた奴も、呪った奴も、どちらかが終わらせなければ、呪い、呪われ続け、憎しみが生まれる。」
女性「こんな終わらせ方もあるんですか…」
男の子「僕の終わらせ方がこうなだけで、
あなたには、あなたの終わらせ方がある。」
女性「私の終わらせ方…」
男の子「人は、呪わないという事は出来ない。常に自らを他人と比べ、相手の欠点を見つけ、自分は相手より優れてる。そう、人は無理矢理でも考えたい。」
女性「私は、誰よりも優れてる…そう思う事が生きがいになるの?」
男の子「僕は、そう思うよ。」
彼女は、カバンの中に手を忍ばした。
女性「私はあなたより優れてる…」
彼女はそう言うと、カバンに入ったナイフを男の子に振りかざす。
男の子は、避け、女性の首を斬る。
男の子「やっぱり、人を信じることは難しい。なぁ」
そう言い、男の子は事務所に帰った