撤退かと思いきや特攻
ー勝山曹長サイドー
「こちら勝山、ターゲットを無事保護した!総員、持ち場を放棄して撤退せよ!繰り返す、持ち場を放棄して撤退せよ!」
『『了解!』』
俺は無線機に向けて分隊隊員に指示を出した。
指示を出して死亡した隊員の処理を済ませ、早々に俺たち2名の隊員と少女の3人で建物から脱出し奴らを排除しつつ壁まで走っていった。
ー左翼・奥田班サイドー
『…持ち場を放棄して撤退せよ!』
「了解!」
奥田は苦しい顔をしながら返答する。
「…それでどうしますか?奴らたくさん居ますよ…?救援を呼びましょう!」
福田が冷静さを装って奥田に質問するが、実際、福田の言う通りで奴らはここに殺到してきている。仁科も福田の言う通りだと首を縦に振る。
今は機関銃掃射で何とか接近を拒んでいるが、撤退となれば別だ。救援を呼ぶのがいいだろう。・・・だが
「いえ、助けなど必要ないでしょう。私たちにはとっておきがあります」
「え…?まさか…」
「…堂々と敵中突破します!」
「……………ん?」
2人は一瞬耳を疑った。
「はい?!正気ですか!?こんなにいるんですよ!あっという間に囲まれて・・・食われるのはイヤっす!」
「そうですよ!何でですか?!」
奥田は他二人の反対を屁ともせずに言った。
「カッコイイじゃないの~!敵中突破って!一度やってみたかったの(≧∇≦)bあとで隊長に誉めてもーらおっと!」
「「ぇぇえええぇぇぇ?!?!?!」」
「さぁ行くわよ!2人とも!」カチっヒュイっ
そう言うと奥田は単独で手榴弾数個を奴らに投げ込み、爆発が起きる中を銃剣付き小銃を抱えぶっ放しながら突っ込んで行った・・・。
「「・・・・・・しゃあねー!どうにでもなれっ!」」
遅れて2人も奥田に続いて銃剣を着剣し突っ込んで行った・・・。
ー右翼・田中班サイドー
『…持ち場を放棄して撤退せよ!』
「了解!」
「村石!箕田!撤退準備!撤退ルートの脅威を徹底的に狙撃してから開始するぞ!」
「「了解!」」
ダーン!カシャッ、ダーン!
箕田は7.62mm口径のボルトアクション式の狙撃銃・Ⅿ24で、村石は89式小銃で素早く狙撃し撤退ルート上の奴らを排除していった。が、しかし・・・
ズゥゥン
「・・・なんかデッカいの来ましたよ…?」
「なんやアレ?とにかくさっさと始末して逃げんと!」
「やつの頭を狙え!一発で仕留めろ!」
「「了解っ!」」
3人の100m前の建物から出てきたのは武者鎧兜のようなものをきた3mほどの大男が姿を出した。
箕田はボルトを引いて装弾し照準を兜に定め、狙撃した・・・が。
キンっ
「?!弾いた?!」
それを見た3人とも脅威と判断して大男に対してすぐさま連続して銃撃を加えた。
ダーン!キンッ!ダダダッ!キンキンキン!ダン!キンッ!
しかし、大男に銃弾を浴びせたものの、全く効果のないようだった。
「「「嘘だろ?」」」
「・・・何やってる?!あんなデカ物さっさと始末して撤退するぞ!」
「銃弾はじきましたよ!アイツ!」
「重火器もってくりゃよかった・・・これから帰るってときに・・・!ついてない!」
田中班ではそもそも狙撃中心の作戦を想定していたため、対戦車ミサイルなどの重火器を持ってきてなかった。
「撃て!撃て撃て!アイツを近づかせるな!」
カチっカチャっダン
ダダダダダダダっダダダっ
キンっキンっ
いくら撃っても状況は変わらず、ジリジリと接近されてしまった。
「アカン、これアカンやつや・・・」
「?!後方にてっt」ザッシュ
「「え…?」」
「…………………」
「っく、来るな!」タタタタッ
「うわぁぁぁ?!」パンッ
田中班は目の前の大男に注意を向けてしまって、周りから集まっていた奴らに気づくことができず、一気に囲まれ1人ずつ奴らの餌食になってしまった・・・。




