詰んだ・・・?
勝山・福田サイド。勝山視点です。
-4.16.AM7:00-
廃ビル2階大会議室内-
「なっなんだありゃ…」
「まさかな……」
俺たちの目には銃を持った人ではないモノが立っていた。
下半身は蜘蛛?、足は6本あって黄色と黒色のストラプ模様。上半身は皮膚が無く筋肉がむき出しで人の形をしている。腕には…機関銃?が装着されている。
まるで昔よくやっていたあのバ〇オハザードの世界から出てきたような化け物だった…。
俺たちの脳内で瞬時に『これはマズイ』と警報が鳴り響いた。
「マズイマズイマズイっ!」
「福田!これを使え!」
弾を切らした福田に腰に下げてた9mm拳銃とその弾倉を投げつけた。あとバックパックにあった7.62mm弾の詰まった弾倉も投げる。
「最後の弾倉だ!大事に使え!」
今回の作戦にあたって俺にはサブ装備として9㎜拳銃が支給されていた。
福田はパシッと受け取りすぐさま発砲。俺も愛銃のAK74で化け物に銃撃する。
パンパンパン
ダダダッダダダダッダッ
シャシャシャシャシャシャッ
「!!!」
化け物は図体がでかく的を絞った俺たちは当てれると思っていた。しかし、やつは飛んできた銃弾をすべて躱した。動きが蜘蛛の動きそのもので気色悪い。撃っても撃ってもすぐに避けられ弾が当たらない…。
「なんなんだこいつ!うわっ」ダダダダダダンッ
俺らの撃った弾を避けつつ正確に銃撃を加えてくる。
「くそ野郎っー!」
ダダッダダダン!キンキンキンっ
腰だめで適当に弾をばら撒くとまぐれで当たった。AK74に使われている5.45×39mm弾は人体に当たると射入口は小さいが射出口が口径と比して大きく、筋肉血管を含む周辺組織に広い体積で損傷を与えるため、人間には有効的だ。しかし、やつの身体はその銃弾を弾いたのだ。弾は躱すわ弾くは有り得んだろ…。
徐々にじりじりと迫られてきている。今の俺たちじゃ接近戦に持ち込まれたら一貫の終わりだ。
「福田!目をつぶれっ!」
パンッ!キャシャァァァァアァ
俺は腰にぶら下がってた閃光手榴弾を投げ、さく裂し化け物が咆哮した。
「いったん後退!距離を置くぞ!」
「りょっ了解っ!」
俺たちは化け物が怯んでいる隙に走って講壇横の小さな部屋に逃げ込んだ。ドアを閉め近くの棚や机をドア前に押し立ててバリゲードを作った。
「ハァハァハァ。さっきのはいったい何だったんだ…」
「感染者?じゃないですよね…?」
「あんな化け物初めてだ…。ゲームの世界から出てきた化け物みたいだ」
「…生物兵器ってやつですか?巷で噂になってる」
市民や兵士の間で飛び交っている噂の中に『生物兵器が研究されている』というものがあった。討伐隊の兵士の間でも複数の目撃談があるが内容は定かではない。第一、市政府が『わが市が生物兵器を保有している事実はない』と公表している。しかし、ここ最近壁を監視する別の分隊でも見たという話がある。もしかして…あのときの大男も?"made in outside"ってもしや…。
「…噂通りだったみたいだな」
「どうします…?あの脚の速さだと確実に追いつかれてやられます」
「……………………装備の確認をしよう」
2人は手持ちの装備を確認した。今、2人が持っている装備は、
勝山
AK74 5.45mm弾×80発
閃光手榴弾×1
破片手榴弾×2
小型無線機
福田
64式小銃 7.62mm弾×20発
9mm拳銃 9mm弾×18発
火炎手榴弾×2
小型無線機
…少ない。撃ちながら走って逃げるには物足りない。ましてやあの脚の速さだ。逃げられない。火力も不足していて正面で撃ちあいになると分が悪すぎる。やつは機関銃装備だ。あいにく外の奥田の無線は壊れているため連絡も取れない。最悪だ。
何か脱出できる方法はあるだろうか。幸いドア1つだけで他から侵入はされないが不幸にもこちらが出られない。
「参りましたね…」
そう言って福田は項垂れる。外ではやつが気味の悪い唸り声をあげて俺たちを探しているようだ。俺もこの状況にはお手上げかもしれない。撃とうにも避けられ弾かれやられ、走って逃げようならば追いつかれやられるだろう。
「どうすっかな…」
そう思った時だった。
小説について書き始めてそんなに経っていないため所々おかしい表現があると思います。ですので、ぜひこんな武器装備を出してほしいなどのご要望、ここはおかしいんじゃないかなどのご意見をお待ちしております!
AK74.wiki.
http://ja.wikipedia.org/wiki/AK-74