人物紹介
()内は各人物の名前の由来?です。特記していない場合は、地名です。
2013年7月23日、追加しました。
***シャルトレーズ王国***
・セシル=コシュード
シャルトレーズ王立海軍中将。十七歳。銀の髪が特徴的で、そのせいでいじめられた経験もある。シェールの許嫁。水を司る青の石の継承者。酒に強い。(名前はケープ植民地首相セシル=ローズ、ハンガリーの革命家コシュート=ラヨシュから)
・シェール=ロシュフォード
同海軍中将。十七歳。セシルの許嫁。酒を飲んだ翌日には、その間の記憶が飛ぶほど酒に弱い。剣の腕は恐らく海軍一。だが本人はそうは思っていない。(名前はスール朝創始者シェール=シャー、フランスのロシュフォールから)
・マリア=エレノール
同海軍中将。十七歳。兄が急逝したため、急遽エレノール家の後継ぎとして海軍に入ることになった。酒に弱い。ウェーブした明るい茶髪が自慢。(名前はグスタフ二世アドルフの妻、マリア=エレオノーラ=フォン=ブランデンブルグから)
・テオドリック=ヒュー
同海軍中将。十七歳。目が細い。酒豪。すでに伯爵位を持っている。マリアが士官学校に編入した時から、マリアを好きだった。一途だが、未だかつて告白が成功したことはない。乗馬が上手い。(名前は東ゴート国王テオドリック大王から)
・パーゼル (本名:ラザック=エル=パーゼル)
上記四人の直属の上官。同海軍大将。私腹を肥やすことに長けていたが、シェールとセシルに忠告されて以来は控えている。中年太りしているのが悩み。夫婦仲は非常に良い。娘が六人いる。(名前はスイスのバーゼルから)
・スキロス二世 (本名:スキロス=アラル=カエサリオン=ド=ロヴォス=シャルトレーズ)
第二八代現ユスキュダル朝シャルトレーズ国王。海賊アルダン=カルヴォの異母弟。初陣は十五歳の時、月桂樹戦争陸軍司令官として。その時カルディリア国王カヴール二世と一騎討ちをし、勝った。なお、月桂樹戦争の名は、彼が一騎討ちの際に胸に差していた月桂樹の枝が由来となっている。国王なので全軍統帥権を持つが、自身は平原での白兵戦が好き。趣味でフルートを吹く。前王は父であるアイオロス五世。(名前はエーゲ海のスキロス島、アラル海、古代ローマの最高軍司令官カエサル、リキュールの女王シャルトリューズから)
・テオドラ (本名:テオドラ=ウィギランティア=ユリア=ド=シュナーベル=シャルトレーズ)
シャルトレーズ王妃。もとはアナクレア公女。父はアナクレア公国現エレフシア公マルディン。シャルトレーズ王妃は軍統帥者である国王を補佐する副統帥者となる義務がある。剣の腕はいまいちだが、銃はそこそこの腕前。宮廷では常にファッション界のリーダー的存在。ダンスとハープが上手。歌はちょっと苦手。(名前は東ローマ帝国ユスティニアヌス帝の妻、古代ローマのカエサルの母、アウグストゥスの妻リウィアの死後の名から)
・アンドレイ (本名:アンドレイ=ド=フィラン=シャルトレーズ)
シャルトレーズ王国王太子。六歳。第一王位継承者。かなりの読書好き。父スキロス二世の影響でフルートを吹く。
・フィーネ (本名:フィーネ=レティシア=ド=シュナーベル=シャルトレーズ)
シャルトレーズ王国王女。八歳。第二王位継承者。歌うのが好き。好奇心旺盛で、よく王宮内部や庭を一人で探検しては迷子になる。(名前は音楽記号のフィーネ、コロンビアのレティシアから)
・ヴィッツェン (本名: ラシード=フォン=ヴィッツェン)
同王立陸軍中将。二二歳。十二歳の頃、初めてセシルを見て一目惚れした。剣の腕は陸軍一。青の石と対をなし、火を司る赤の石の継承者。真面目で容姿端麗なため縁談も多いが、セシルのために全て断わっている。一度セシルの父にセシルとの結婚を申し込んだが、即刻断られたことがある。直属の上官はシェールの父であるアルベルト=ロシュフォード大将。(名前はドイツのヴィッテンベルク、エジプトのラシードから)
***アストレーズ王国***
・ロアノーク五世
第三四代シベリウス朝アストレーズ国王。カヴールとは戦友。月桂樹戦争を仕掛け、シャルトレーズに敗れた。(名前はアメリカのヴァージニア州のロアノークから)
***カルディリア王国***
・カヴール二世
第二五代カルディリア国王。現アザリオ朝最後の国王でもある。派手好き。ロアノークとは戦友。長い間子どもに恵まれず、今は成人した一人息子のラシュトンを王位継承者に置く。月桂樹戦争の恨みを未だに引きずっている。(名前はサルデーニャ王国宰相カヴールから)
・ラシュトン
カルディリア王国次期王位継承者。父カヴールとは異なり、質素倹約を大事にしている。一人息子として大切にされたせいか、争いごとは嫌い。カヴールと血縁関係にないことは本人も周囲も知らされていない。
***海賊***
・アルダン=カルヴォ (本名:泉 雲花 )
アストレーズ王国に拠点を置く大海賊。長い黒髪が特徴的。カルディリアを拠点にする海賊ジル=エグモントと仲が悪い。スキロス二世の異母兄。アルダンは前の船長から受け継いだ名前。いろんな国の言葉が喋れる。博識であり、特に医薬に詳しい。自虐的一面もある。(名前はロシアのアルダン川から)
・ジル=エグモント
カルディリアに拠点を置く海賊。普段は商人のふりをしている。アルダンを目の敵にする。シャルトレーズ対アストレーズ・カルディリアの緊張に乗じてアルダンを抹殺しようと目論む。(名前は『エグモント序曲』から)




